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台北ユニバーシアードは昨日閉幕。日本への帰路の途に。

なんとも寝苦しい夜でした。
7時50分起床。朝のルーティーンを済ませ8時過ぎから朝食。
あまり食欲がなく、いつもの生サラダ、スープ、スパゲッティー、野菜の煮物の4品を1時間30分かけて食し、10粒の薬を飲んでホテルでの最後の朝食を終えました。なにしろ14日連続同じような朝食ですから。お世話になりました。

それから荷物のパッキング。憂鬱な作業ですが、なんとか40分ほどで済ませました。

10時45分、ホテルをチェックアウト。14泊8001台湾ドルの領収書をもらいました。
荷物3個(来台時より1個増えました)をフロントに預けて町に出ます。

まず、メインプレスセンターへ。
開会式の2日まえに初訪問。閉会式翌日まで毎日15日連続で通いました。こんなジャーナリストはいないと思います。FISUから表彰状を贈ってほしいものです。
まあ、特にやることもなし。
大会公式新聞「世大運快報」の最終版No.13をピックアップするためだけに来たようなもの。
その世大運快報によれば、最終的なメダル獲得数で日本は101個でトップ。金37、銀27、銅37となっています。2位の韓国は82個ですから、日本は断トツの1位でした。地主の中華台北は、総数が90個ながら金が26と韓国に4個及ばず3位となっていました。4位ロシア、5 位アメリカ、6位ウクライナ、7位朝鮮、8位イタリア。中国は9位という結果に終わりました。
まあ、これは公式なものではなく、大会を面白くする目安みたいなモノですが、あまり好成績を残すと次大会が大変です。
ユニバーシアード新記録は、36個でたそうです。重量挙げと競泳が多かったようです。
一人で一番多くのメダルを取った選手は、ローラースケートに出場した楊合貞(中の華台北)。金5個、銅1個を一人で獲得したようです。女性では新体操のルリラ・ブラヴィコワ(ロシア)。金4、銀1を獲得しました。
日本選手では、競泳の渡辺加奈子が金メダル3個を獲得しています。

そんなところが、台北ユニバーシアードのメダル獲得あるあるでした。

3時すぎ、通いなれたMPCを後にしました。松山文創園区3号館も今日は人もまばらでした。
乗りなれたMRT坂南線の乗車もこれが最後。
地上に出ると今大会でメダルを獲得した台湾選手のパレード「台湾英雄」の催し物のゴール地点が駅前の新光三越(デパート)の横。物凄い人込みでした。イベントの旗、中華民国国旗の「青天白日旗」の2本をゲット。開会式でもらった台北ユニバーシアードの旗の3本は、良いお土産になります。

結局、嘉義農林にも千と千尋の神隠しの町にも行けず、ホテルに帰って荷物をピックアップして桃園国際空港に向かうことになりました。
第1か第2ターミナルか、ピーチ航空が発着するターミナルは分からなかったのですが、当てずっぽで第1で降りてエレベーターで上がって出たら、そこがピーチ航空のチェックインカウンターでした。実は、席が空いているのに席を譲らない台湾人に腹をたてていたのですが、その腹立ちは雲散霧消しました。
帰りの飛行機は、午後8時40分発なので空港でゆっくりすることに。
午後6時40分から受付開始。フードコートで異響屋で200TWDの最後の晩餐。今回、まともな物をお店で食べたのは最初で最後。

なんとか、持ち込み荷物3個(規定では2個まで)を持って、荷物検査、出国検査を突破し、B2ゲートの最後の難関も突破しMM858便機上の人になりました。

出発は8時40分、オンスケでした。
さよなら台北、さよなら台湾、さよなら中華民国。謝謝。

そんなスポーツ三昧でした。
<了>



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台北ユニバーシアード12日目、閉会式を取材。

いよいよ台北ユニバーシアードも最終日。
8時45分に起床。朝のルーティーンの後、9時すぎから朝食。
少し休んで11時にホテルを出発。
11時30分すぎにメインプレスセンター(MPC)に到着しました。
昨日までに水球を除く全競技が終了。残るは水球の男子7-8位決定戦、5-6位決定戦、3-4位決定戦、決勝戦の4試合だけです。取材に行ってみようかとも思いましたが、閉会式取材のために自重しておきました。
テレビで水球の試合は見ていましたが、5-6位決定戦に出場した日本は、ハンガリーに8-14で敗れ、6位になりました。
優勝は、ロシアを15-4で破ったセルビア。今大会最後の金メダリストになりました。

大会公式新聞の「世大運快報」によると、メダル獲得数のトップは日本で金37、銀26、銅37の計100個だそうです。わたしはサッカー男子と競泳で2個しか日本の金メダル獲得の瞬間を見ていません。いかに個人の力の無力なことよ。

閉会式のスペシャル・シャトルバスは午後4時45分MPC発ということで、それまでMPCで最後の作業。すでに、あちらこちらでボランティアの人たちが後片付けを始めています。

開会式で、あのようなハプニングがあった今大会。閉会式でも何かが起こりそうで楽しみ(?)でした。
実際に台北陸上競技場に着いてみると、開会式の一件があったせいか物凄い警備。メディアシャトルもとんでもない所に止められ、ずいぶん歩かされました。
なんとかメディア席に到着。席を確保してスタジアムメディアセンターに行くと高級なホテルのバイキング料理が待っていました。今回はメディアパーティーも無かったし、フェアウエルパーティーのつもりなのでしょう。台北に来て最高に美味しい料理をいただきました。

午後6時30分(日本時間7時30分)閉会式が幕を開きます。すっかり夕闇が去り夜の帳が下りていました。
まず男女2人の司会者の5分ほどの前ふりのあと、パーカッションの演奏が始まります。ちょっとバリ風?

第1コーナーと第2コーナー方面のフィールド内に舞台が作ってあります。そこの上でパフォーマンスが繰り広げられていきます。
女性デュオが登場して1曲歌ったあと「くまもん」のパクリのような月の輪熊のマスコットが現れ再び司会者の長いおしゃべり。まったく英語の字幕は出ずドメスティックな世界です。観客は盛り上がっているようなので、それなりに面白いんでしょうね。

7時10分、太鼓のパフォーマンス。鬼出鼓座のような演奏です。暗闇にお客さんの携帯電話の明かりが浮かび上がります。

この時間になると少しだけ吹く風が涼しくなってきます。確実に秋は近づいているようです。
太鼓の伴奏に台湾の世紀末のようなロック歌手がソロを歌い上げます。
そして昨今のスポーツ大会の開閉会式のような音楽ショーに進んでいきます(そうしないと高いチケットが売れない)。海外メディアは、ただ茫然と見ているだけです。

7時30分、中華民国副総統が来場。式典が始まります。
短い花火が上がり、ブラスバンドによる中華台北の歌が演奏されたあと、参加134の国と地域の旗が入場。それに続いて選手、役員が入り混じって入場してきました。同時にすべての参加した国と地域の名前が中国語、英語、フランス語で紹介されます。
日本選手団が行進してくると、
「今大会で一番メダルを獲得したナンバー1チーム」とわざわざアナウンスがありました。
最後に中華台北が入場してくると場内は興奮のるつぼ。盛り上がりも最高潮です。
行進には約35分を要しました。

大会ハイライトの映像が映し出され、中華台北の活躍シーンが出れば大歓声。スポーツがそれほど強くなかった中華台北。今回ばかりは「地主」(地元)の活躍が目立ちました。
オペラ女性歌手が登場し「虹のかなたに」の独唱。花火とサーチライトが印象的でした。

再びエレキとロックの世界へ。スタジアムのコンサートには大音量が必要です。

8時25分、第4コーナーの入り口から大きな船が現れました。その周りを多数の鴎が飛んでいます。漁師に扮した歌手が船の上で歌っています。

"TAIPEI LOVERS YOU"という女性歌手の曲にのってフィールドの選手たちが踊りだしクラブ(わたしの世代だとディスコ)と化します。

続いて中華民国副総統の挨拶と閉会宣言。
そして今大会の組織委員会委員長でもある台北市長の挨拶。
「謝謝、台湾」という言葉で〆ました。
続いてFISU会長が選手、台北に感謝したあと、
「2年後FISU規約に則り、イタリアのナポリで次回大会を開催することを約し今大会を終了します」と宣しました。

FISU賛歌演奏の下、FISU旗が降納。
そして伝統のFISU旗がナポリ市長に手渡されました。
次回ユニバーシアード2019の開催地ナポリのプレゼーションが行われました。
「帰れソレントへ」「オーソレミオ」など歌われたのですが、わたしも久しぶりにイタリア語で歌ってしまいました。タンバリンを使った民族舞踊のバレーも印象に残ります。
2年後、ナポリに行きたくなってしまいました。

中国古楽器とサキソフォーンのコラボ。これまた印象的。音楽jにのって京劇の舞踊も始まります。
そして聖火が静かに空に帰っていきました。
そして式典は、9時35分、エンディングに入っていきます。大会公式ソングにのって選手、ボランティア入り混じってのダンス。いつ終わるとも分からぬエンディングでした。
10時10分、以外にも音楽がぱったりと止み、閉会式は終了。選手たちは三々五々帰路につきます。
わたしも、そこまで見届けてメディアシャトルに向かいました。

10時30分発の第1便は見つけることができませんでした。散々探したあげく、開会式終了後と同じ位置にメディアシャトルが止まっています。11時発のシャトルは10分遅れでMPCに到着。ずっとデポしっぱなしの荷物をピックアップしてMPCを後にしました。

ホテルには、日付が変わってから到着。
シャワーで汗を流し、キリン一番搾りで台北ユニバーシアードの無事終了を祝しました。
ほんと、無事に終わってよかった。

そんな気分のスポーツ三昧でした。
<了>


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台北ユニバーシアード11日目。サッカー男子決勝、日本vs.フランス戦を取材。

疲れもピークのようです。
起床したら8時30分。朝のルーティーンを済ませて朝食は9時を回っていました。
ホテルを出たのは10時45分ころ。

MPCについたら11時開始のデイリーブリーフィングが始まっていました。
セキュリティーの話題と、31日に台北市内で開催される「台湾英雄」という催し物が話題になっていました。日本でもオリンピック・パラリンピックの直後に銀座をパレードするメダリストのイベントがありますが、あの台湾版をやろうというのです。
鼻で笑っていた外国メディアもいましたが、わたしは台湾メディアの人に「グレイト」と言っておきました。
大会公式新聞の「世大運快報」によると国・地域別メダル獲得数は、日本が1位の85個(金32、銀23、銅30)です。ちなみに2位が韓国、3位ロシア、4位が地主の中華台北、5位が美国(アメリカ)、6位ウクライナ、7位が朝鮮(北朝鮮)、8位がイタリアとなっています。

今日も「怪傑ライブみやね屋」のLive中継をYou Tubeで見ながら作業。北朝鮮がミサイルを北海道越に打ち込んだらしい。日本は騒然となっているようです。

午後4時、MPC発のメディアシャトル#309で輔仁大学に向かいます。
このバス、新北市の体育館(卓球会場)、棒球(野球)場を経由していくのですが、典型的な中国のダウンタウンを通過していきます。なかなか良い景色。時間があったらぜひ散策したいのですが、残念ながら、その余裕はありませんでした。
5時、輔仁大学運動場に到着。公式には「足球場」となっていますが、両ゴール裏のスタンドを外せば陸上競技場でしょう。トラック部分は、カバーで覆ってあります。ピッチは、今回はサッカー4会場とも人口芝生でした。

すでに3位決定戦のメキシコvs.ウルグアイ戦は後半に入っていました。この両チームと、日本学生代表は今大会で対戦しています。メキシコとは準決勝で対戦し3-1で、ウルグアイとはグループリーグ3試合目で対戦、2-1と勝っています。3位決定戦で戦っている両チームに勝っている日本。その充実ぶりが窺えます。3位決定戦はスコアレスドローに終わり、ただちにPK方式を実施し、メキシコが5-3で3位の座を獲得しました。

特にせかしたわけでもないのにキックオフ1時間36分まえにスタートリストが配布されました。やればできる!
日本学生代表のスターティングラインアップは、GK永石(福岡大4年・高川学園)。DF岩武(明治大3年・大分U-18)、菊池(大阪体大3年・青森山田)、坂(順天堂大4年・四日市中央工)、小池(流経大3年・新潟U-18)。MF重廣(阪南大4年・広島皆実)、守田(流経大4年・金光大阪)のダブルボランチ、右翼が戸嶋(筑波大4年・市立浦和)、左翼が名古(順天堂大3年・静岡学園)。FW旗手(順天堂大2年・静岡学園)、ジャメイン(流経大4年・流経大柏)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内)は所属大学と学年・前所属チーム。
対するフランス・ユニバーシアード代表の先発は、GKコグナー。DFゴステスべーリエ、シャバリエ、サンソン、バシン。MFアンカーがブラスコ、右翼がデニス、左翼がヴァレラ、トップ下右がミネスエベーレ、左がフェネウイル。FWシャヴァノン。4:3:2:1の布陣です。日本チームが警戒していたFWカンダスはベンチスタートでした。

現地時間午後8時、日本のキックオフで試合開始。
昨日、日本女子がブラジル相手にできなかったこと。相手のゴールを0に抑え、90分間で1点を入れて勝つという極めて単純なことを日本男子は成し遂げて金メダルを獲得しました。
フランスは、もっとポゼッションサッカーを見せてくると思われたのですが、意外にも日本が指導権を握りました。
6分、ジャメインがドリブルシュート。左に外れます。
フランスは、右のミネスエベーレと左のフェネウイルが俊足で、個人技による突破を試みて橋頭保を築こうとします。日本の右サイドの戸嶋が何度も危ない場面を迎えますが、なんとかカバーリングで得点を許しませんでした。
27分、カウンターアタックで日本が反撃。長いフィードを受けた戸嶋が右サイドをドリブルで切り裂き、フランス左サイドを突破。クロスを上げるとファーから飛び込んできたジャメインが確実にボールをフランスゴールに流し込みました。Gマークを胸の前にかざして走り回るジャメイン。日本は待望の先制点をゲットしました。
37分、フランスは右サイドからクロス、ファーでヘディングをリターン、右からヘディングシュートを決めますが、これはオフサイドの判定。
44分には左からドリブルで中に切れ込んだ名古がシュートしますがフランスGKコグナールがキャッチ。
アディショナルタイム1分。バネルジー主審(インド)がハーフタイムを宣します。

後半あたまから日本の宮崎純一監督が動きます。FW旗手に替え脇坂(阪南大4年・川崎U-18)をピッチに送ります。名古をトップに上げ、脇坂はMF左翼に入ります。
後半4分、右翼のフェネウイルがドリブルで中に切れ込みシュート。左に外れます。
7分には左からのアーリークロスをファーからシュート。フランスの同点ゴールが生まれたかと思い凍り付きましたが、関係ないプレーヤーが一瞬早く反則をしたということでノーゴールの判定。胸をなでおろしました。13分にもバシンがシュート。上に外します。
20分、ペナルティアークからFKを得た日本。小池が壁の左をゴロで抜く意表をつくシュートを放ちますが、GKコグナールがキャッチ。
23分、日本はジャメインを中野(筑波大4・磐田U-18)に、26分には名古を柴戸(明治大4年・市立船橋)に交代。日本女子と異なり、早め早めの交代が効を奏します。また交代して入った選手がターンオーバー・システムで体力的に余裕があり、ポテンシャル的にもスタメン選手と変わらないのが女子とは異なっていました。
替わって入った中野、柴戸が前からボールを追い回します。
27分、フランスのフラヴィダ―二監督は、FWシャバノンに替えてチバウルをピッチに送りますが、ついに交代カードを切ったのは1枚だけ。日本が恐れていたカノアスは登場しませんでした。コンディションが悪っかったのでしょうか? 日本は救われました。
41分、日本は4枚目の交代カードを切ります。戸嶋を宮(びわこ成蹊スポーツ大4年・清明学院)に交代。守りを固めます。
終盤、焦りのためかフランスの攻撃が形になりません。逆に日本が追加点のチャンスを迎えます。
44分、重廣の右からのクロスを守田がシュート。左に外れます。
45+1分、中野が左からドリブルで切れ込み角度のないところからシュート。フランスGKコグナールが脚でセーブ。
アディショナルタイム3分29秒。試合は1-0と日本リードのままタイムアップを迎えます。
ベンチから飛び出しピッチの選手たちと抱き合う日本選手たち。ピッチに倒れこむフランス選手たち。勝負の明暗はくっきりでした。

日本学生代表、危なげない金メダル獲得であったと思います。
宮崎監督の選手起用、選手交代など、まさに適切でした。
中1日の厳しいスケジュールをターンオーバー、2プラトンシステムで乗り切りました。選手たちも監督の期待に十分に応えました。

表彰式で真ん中のポールに日の丸が掲揚されるのは気持ちが良いものです。
宮崎監督、重廣主将、ジャメイン選手にインタビューしました。誰もが学生世界一になった喜びや意義を語ってくれました。
わたしにとっても、女子ワールドカップ2011ドイツ以来の世界一の取材です。そんなに経験できるものではありません。

最終シャトルは輔仁大23時50分発(大学の門が0時に閉まってしまうらしい)のバスは結局0時5分発になりました。MPCには0時30分着。
MRTの終電は1時頃かと思っていたら、なんとすでに終わっていました。仕方なくカメラマンさん、記者さんと今日もタクシーでホテルへ。

シャワーを浴び、遅い夕食を摂り(お祝いに麒麟一番搾りを奮発しました)、ベッドに潜り込んだのは2時すぎ。
今日は、日本が優勝しただけに疲れも吹っ飛んだスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
日本学生代表 1-0 フランス・ユニバーシアード代表(前半1-0)
(日本学生代表のユニバーシアード優勝は、3大会ぶり6回目)

[得点経過]
前半21分 戸嶋→ジャメインS

FISUのホームページの「livestreaming」をクリックすると「Football men's Final JPN vs. FRA」が出てくると思います。そこをクリックすれば、試合を見ることができます。

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台北ユニバーシアード第10日目。女子サッカー決勝、日本vs.ブラジル戦を取材。

新しい週が始まりました。
頑張って7時起床。
朝のルーティーンを済ませて、ホテルのロビーで母と知人に絵葉書計3枚を書きました。

西門前の郵便局で絵葉書を投函。そこまでいったのだから地下鉄の西門駅からMRTに乗ろうとしたら、近くにあったのは北門駅(松山新店線)。そこから乗車して西門駅でいつもの坂南線に乗り替えて國父紀念館までやって来ました。

ボールゲームの決勝戦が始まると総合スポーツ競技大会も終盤です。
今日は、サッカー女子の決勝が輔仁大学のグラウンドであります。キックオフは午後8時。シャトルバスを調べたらMPC発午後4時発の#309に乗れば会場に5時15分に着くので、それで十分。それまでMPCで作業しました。

組織委員会が毎日発行している公式新聞「世大運快報」によるとメダル獲得数は日本が韓国を抜いて1位になった模様(日本が78個、韓国が71個。金も日本が30で韓国27です)。まあ、どうでも良いことですが、選手の頑張りと関係者の努力には敬意を表したいと思います。バスケットボール女子も日本は決勝に進出。オーストラリアと戦うことになったようですが、サッカー女子決勝と同じ時間帯で取材に行けません。残念です。

デイリープレスカンファレンスは、閉会式の演出の説明でした。大会も残り3日になってしまいました。

午後2時からYou Tubeで日本テレビの「ミヤネ屋」がLive配信で見られたのにはびっくり。世の中進んでいます。

MPC午後4時発のメディアシャトルは大渋滞にはまりましたが、5時すぎには輔仁大学に到着。午後4時キックオフの3位決定戦の南アフリカvs.ロシア戦は、0-5でロシアが快勝しました。ブラジルに敗れたロシアが日本に敗れた南アフリカに大勝したのです。ちょっと嫌な気分に。

お弁当をいただき、キックオフ1時間15分前、スタートリストが配布されました。
日本女子学生代表のスターティングラインアップは、GK木付(早稲田大3年・日の本学園)。DF松永(日体大4年・修徳)、三浦(早稲田大3年・浦和レディース)奥川(早稲田大4年・藤枝順心)、工藤(慶応義塾大2年・日テレメニーナ)。松原(早稲田大4年・大商学園)、水谷(筑波大3年・JFAアカデミー福島)のダブルボランチ、右翼が平國(早稲田大学4年・常盤木学園)、左翼が山口(姫路獨協大3年・神村学園)。FW河野(早稲田大3年・藤枝順心)、中村(早稲田大4年・浦和レディース)。早稲田ア式蹴球部が7人出場。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内)は所属大学と学年。前所属チほぼーム。1時間5分前ほどにリラックスした表情でピッチに現れた日本。観客席に知り合いがいると手を振る余裕です。
対するブラジル・ユニバーシアード代表の先発は、GKウェーバー。DFラファグニン、カンピオロ、レモン・ラモス。Mジスス・ヵマルゴ、ビアンチのダブルボランチ、右翼がマルティンス、左翼がフェレイラ、トップ下右がゴメス・デリマ、左がデオリベイラ。FWペレイラ・ヌネス。3:4:2:1の布陣です。グループリーグ第2戦で日本と戦った時と10人同じメンバーです。

現地時間午後8時、日本のキックオフで試合開始。
日本は、グループリーグでブラジルと対戦。1-3で完敗を喫しました。決勝では選手2人を入れ替えましたが、ほぼ同じメンバーです。戦いぶりが注目されましたが、大善戦といえる内容でした。守りは延長前半まで完璧(大会レギュレーションで決勝のみ15分ハーフの延長があります)でした。もし90分間で、決定的なチャンスで1点を取っていれば悲願の初優勝も可能でした。それほど、なでしこユニバ代表は善戦しました。あと1歩、金メダルに手が届かったのは何故か。それは今後の日本女子サッカー界の課題にしなければならないと思います。

6分、まずブラジルがオープニングシュート。レンジからボランチのデジェスタカマルゴが女子サッカー特有のミドルシュートを放ちます。上に外れましたが、枠に飛んでいればゴールインしたでしょう。
日本も11分に反撃。右サイドを山口がドリブルで切り裂きクロス、水谷がシュートしますがブラジルGKウェーバーがセーブ。これは1点ものでした。これが決まっていれば……。レバ、タラは勝負では言ってはいけないのですが……。
15分、ブラジルは遠目からシュートを放ちますが、GK木付がキャッチ。グループリーグのブラジル戦では不調だった木付、今日は好調でした。
20分、ブラジルは左からのアーリークロスをでオリベイラがヘディングシュート。これも枠に入っていれば完全に決まっていました。今日のブラジルは、シュートが不調でした。
25分、日本が再び大チャンスを迎えます。左中間のフリーキックを松原がファーに蹴り平國が頭で中に折り返します。これを中村が至近距離でシュート。クロスバーに嫌われます。これも入っていておかしくないシュートでした。
31分、次はブラジルがフリーキックのチャンス。バンチの絶妙なキックを、GK木付は躊躇せず前に出てパンチング。ピンチを凌ぎます。
41分、再びキレキレの山口が左サイドをドリブルで切り裂きクロス、中央の松原がシュートしますが上に外れます。
45+1分には水谷の蹴ったコーナーキックを平國が混戦から押し込もうとしましたが、これも上に外れます。
アディショナルタイム1分16秒、チャイサニット主審(タイ)がハーフタイムを宣しました。
まったく互角の展開に胸を打たれました。日本のDF4人は、柔道の重量級のような体格のワントップ、ペレイラ・ヌネスをマークを受け渡しながら自由にさせず、グループリーグの様には自由にさせませんでした。これが善戦の一つの理由です。
攻撃面では、左サイドの2人、山口と工藤がブラジルの脅威にまっていました。山口は、もっともっと勝負に行ってよいと思います。ドリブルで抜けきってシュートを打てば、パスも効いてくると思いました。工藤も左サイドを駆け上がってのクロスは威力があります。まだまだ先輩に遠慮しているところがあるのでしょうが、1回攻めあがってブラジルDFを混乱に陥れました。もっと山口を追い越して前線にあがれるようになれば鬼に金棒です。

後半に入ると膠着した状態になりましたが、日本がやや押し気味な展開になりました。
7分、ブラジルはフリーキックをバンチが蹴り、ポストに入ったペレイラ・ヌネスがヘディングで折り返し得点機を迎えますがGK木付がパンチで逃れます。
24分、ブラジルのモラエス・サルガド監督が動きます。MFフェレイラをシュルセダーに交代。
33分、ブラジルのデオリバイラがドリブルで抜け出しGK木付と1対1。左60度からシュートを放ちますがGK木付が左腕1本でスーパーセーブ。事なきを得ました。この試合のハイライトの一瞬でした。
40分、ブラジルはMFゴメスデリマをロカッテリに交代。
43分、デオリバイラが再びシュート。上に外します。悔しがるデオリバイラ。シャツをまくり上げブラが見えるほどでした。
試合はスコアレスのまま90分間を終えました。アディショナルタイムは2分22秒。15分ハーフの延長戦に入ります。

ここまで日本はスタメン11人で戦ってきました。しかし、ボランチの2人(松原、水谷)、2トップの2人(中村、河野)の運動量が多く、疲労度が高くなってきました。後半の45分、ようやく望月監督が動きます。松原を大竹(帝京平成大3年・日ノ本学園)に交代。2トップに入れて中村をボランチに下ろしました。
延長前半5分、水谷の蹴ったコーナーキックを三浦がシュート。上に外します。水谷のコーナーキックの精度もやや劣ってきました。試合前半プレースキックが好調だった梅津早いタイミングでの投入もあったのでは?
延長前半7分、河野が最後の力を振り絞り左サイドをドリブルで突破、シュートを放ちますが、わずかに右に外れます。河野も延長後半9分まで堀江(静岡産大2年・開志学園JAPANサッカーカレッジ)と交代するまで疲れた身体にムチ打って頑張りました。
延長前半15分+1分、山口がシュートを放ちますが上に外れました。
延長前半のアディショナルタイムは38秒。サイドを入れ替えて延長後半開始。

延長後半6分、ブラジルのバンチが右60度遠目からシュート。サイドネットに外れます。
そして運命の延長後半8分がやってきます。バンチの蹴ったコーナーキックをフリーになったマルチンスがヘディングシュート。この試合、日本DFのマークが唯一甘くなった一瞬でした。マルチンスのシュートは、GK木付の手をかすめて日本ゴールに突き刺さりました。
ゴールの中のボールに走っていきセンタースポットに戻す木付。日本、まだまだ勝利を諦めていませんでした。9分、河野を下げ堀江をピッチに送る望月監督。そして13分にようやく水谷を梅津(神奈川大2年・藤枝順心)に交代。あまりにも時間が少なすぎました。
延長後半のアディショナルタイムは38秒、タイムアップの笛がなります。呆然と立ちすくむ日本イレブン。ただ一人、奥川がグラウンドに泣き崩れています。それを中村キャプテンが肩をたたき励ましています。中から
ブラジルイレブンは、泣き崩れるもの、飛び跳ねて抱き合うもの、120分間が両チームの明暗を分けました。

表彰式が始まったのは午後11時を回っていました。ロンドン・オリンピックの表彰式で手をつないで登場した日本女子学生代表。戦いきったという満足感と、勝てなかった悔しさが入り混じった様子でした。ただ、善戦したとはいえ、負けは負け。90分間で1点を挙げていれば勝てていたのです。大魚を逃した感は強いと思います。望月監督は表彰式後、インタビューに答えて、
「グループリーグでは1-3と歯が立たなかったブラジリに対して短期間で彼女らは成長したと思います。全員が、この大会中に一回りも二回りも成長しました。高倉代表監督にも進言して、この中から何人かは代表リームにあがれるようにしたい。また2年の工藤と堀江には、もう1度ゼロから挑戦して2年後のナポリ・ユニバーシアードに出場し、今回の経験を繋げて欲しい。これから、今回の体験を生かして全員がサッカーをプレーしていけるよう、祈っています」と語りました。

次のシャトルバスは0時25分発。カメラマンさん、記者さん3人とタクシーをチャーターして台北駅まで帰ってきました。
シャワーを浴び、缶ビールにお弁当の夕食を食べ、床に就いたのは午前2時。
ニュースによるとバスケットボールはオーストラリアに、バレーボールはロシアに敗れ日本女子はサッカーを含めて決勝戦三連敗だったようです。
少し疲れたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
サッカー女子決勝
日本女子学生代表 0-1.ブラジル・ユニバーシアード代表(前半0-0、後半0-0、延長前半0-0、延長後半0-1)
FISUのホームページで配信があり、映像が見られると思います。FISUのホームペーの”livestreaming"から入れると思います。


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台北ユニバーシアード第9日。サッカー男子準決勝、日本vs.メキシコ戦を取材。

ユニバーシアード開幕後2度目の安息日を迎えました。
しかし、競技は佳境を迎えています。

7時40分起床。8時朝食。
9時からホテルで初めてPCを開きましたが、あまり上手く無線ランがアクセスできず、見ようと思った「ワイドナショー」(You TubeでLive配信されている)は、あまりしっかり視聴できませんでした。
10時45分ホテル出発。MPCには11時20分着。MPCのある松山文創園区は、日曜日ということでけっこうな人通り。蚤の市も立っています。

早速、作業。
あまり国別メダル獲得数には興味がないのですが、大会公式新聞の「世大運快方」によると韓国が67個で1位(金26、銀17、銅24)、日本は63個で2位(金25、銀16、銅22)だそうです。まあ、できれば1位になってほしいものです。
テレビでハーフマラソンも見ました。男子は片西景、工藤有生、鈴木健吾で3位まで独占。女子も棟久貴が優勝、福居紗希が3位、古谷奏が4位、出水田眞紀が5位と圧勝でした。
ただ、最近のロードレースは、周回コースが多く、どうも好きになれません。やはりメインスタジアムを出発してメインスタジアムにゴールしないと。

昔は、一人で1日に3~5競技を取材したものですが、いまは1競技がせいぜいです。たくさん取材すると肝心の1競技が疲れて取材できなくなってしまいます。歳は取りたくないですね。
そんなわけで、午後3時45分のMPC出発、新竹行きのシャトルバス出発までMPCでおとなしく作業しておりました。MPCはけっこう冷房がきつくて、たまに外部の古民家風のトイレに行く時、なま暖かい風に触れるとほっとします。

今日の会場、新竹縣立第二運動場に着くころ、第1試合の男子9~12位決定戦の南アフリカvs.カナダ戦は雷雨で試合が中断。第2試合の準決勝に影響しないかが心配でした(1-2でカナダが勝利)。
その影響かスタートリストが、なかなか出ませんでしたが、キックオフ37分前、ようやく配布されました。
日本学生代表のスターティングラインアップは、GK小島(早稲田大3年・名古屋U18)。DF岩武(明治大3年・大分U-18)、鈴木(早稲田大4年・清水ユース)、宮(びわこ成蹊スポーツ大4年・清明学院)、岩崎(桃山学院大4年・九州国際大付)。MF柴戸(明治大4年・市立船橋)、脇坂(阪南大4年・川崎U-18)のダブルボランチ、右翼が松田(鹿屋体育大4年・東福岡)、左翼が三苫(筑波大2年・川崎U-18)。FW中野(筑波大4年・磐田U-18)、旗手(順天堂大2年・静岡学園)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
対するメキシコ・ユニバーシアード代表の先発は、GKカストレナ。DFメンデス・オルテスヴィレガス、トレヴィーノ、ガルドノ・ペナ。MFマルドナルド、クィノネス、のダブルボランチ、右翼がカンポス、左翼がマルチネス・カストロ。FWフテガルシア、エルナンデス。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。
現地時間午後7時30分、小雨降る中、日本のキックオフで試合開始です。

相手のメキシコは、最近オリンピックやエイジグループのワールドカップで常に好成績を残しているチーム。また宮崎監督がいうように、
「ベスト4に残るチームは、気力、体力ともに充実していて、簡単には勝たせてくれないもの」。
その通りの展開になります。
共に前線から激しいプレッシャーを掛け合い、中盤でも激しい奪い合いが行われました。そんな展開のなか好調な日本が徐々に試合の主導権を握り、得点のチャンスを作っていきます。
35分、中央の柴戸が左の旗手にパス。旗手は中野にクロス、中野はシュートを放ちますがメキシコGKカストレナの圧力に負けシュートは右へ。
40分には、柴戸のスルーを受けた脇坂がドリブルシュート。カストレがキャッチします。
このままスコアレスでハーフタイムかと思われた45分。三苫がドリブルでペナルティーエリアに侵入すると、メキシコのヴィレガスが引っかけて反則。フセイン主審(サウジアラビア)は迷わずペナルティースポットを指しました。ここでメキシコのマルドナルドが負傷。フェルナンデスと交代します。
このPKを三苫自身が決め、日本が先制。決まったと同時にアディショナルタイム1分38秒、フセイン主審がハーフタイムの笛を吹きました。日本は押し気味ながら、なかなか得点を上げられない嫌な展開だっただけに三苫のPKによる1点は大きかったと思います。

ハーフタイムでメキシコのロペス・アギラール監督が動きます。MFカンポスをクルス・アルメンタに交代。
後半に入っても選手もボールも良く動く日本が主導権を握ります。
5分、中盤からのパスを左から右へダイアゴナルランで受けた旗手がゴールにドリブルで向かうと、メキシコDFは旗手に集中します。そうすると左裏の中野はノーマーク。中野にパスが渡り、中野がシュート。2-0とします。連動した動きから生まれた素晴らしいシュートでした。
13分にも宮からロングフィードが中野に出て中野がシュート。しかし、メキシコGKカストレナがセーブ。
14分、メキシコがカウンターアタック。左からカンドノペナがアーリークロス、日本DFのクリアが小さくなったところをクルス・アルメンタがボレーシュート。ものの見事にゴールが決まりました。2-1。
これで試合の行方は分からなくなりました。メキシコはワンチャンスで追いつくことが出来、こうしたゲームでは追いついたチームが圧倒的に有利になります。
一進一退の展開が続きます。
23分、日本の宮崎監督が動きます。DF岩崎を坂(順天堂大4・四日市中央工)に交代。
30分、旗手に替えジャメイン(流経大4年・流経大柏)をピッチに送ります。
膠着状態を破ったのは飛び道具とでもいうべく個人の技でした。
31分、脇坂が蹴ったコーナーキックが、直接メキシコゴールに吸い込まれていったのです。ゲームの流れを変える大きなゴールでした。
この1点でメキシコの反撃する力が大きく萎えたような感じでした。まさに起死回生の脇坂のゴール。
36分、MF三苫に替え名古(順天堂大3年・静岡学園)をピッチに送る宮崎監督。前の選手を替える強気の采配です。
40分、MF松田を重廣(阪南大4年・広島皆実)に替え4枚の交代カードを切り終えた日本。メキシコは17分には切り終えているので、いかに日本に余裕があったかが分かります。
メキシコも最後まで勝負を諦めず攻撃し続けたのも立派でした。45+3分には右からのクロスをヴィレガスがヘディングシュートしましたが、小島ががっちりキャッチ。1点を失ったものの、鈴木、宮らの頑張りでそれ以上の失点は許さず。良く守ったと思いました。
アディショナルタイム4分13秒、3-1のままタイムアップを迎えました。

日本学生代表は、4年生全員が卒業後の来春からJリーグに参加する選手です。3年生以下も、ほとんどが高校を卒業した時点でJリーグに進んでもおかしくないプレーヤーばかり。素材的にメキシコに勝つのは当然ともいえますが、サッカーはやってみないと分かりません。ともかく勝って決勝に進んだのは素晴らしい。

決勝の相手は、ウルグアイと0-0の引き分け、PK方式の結果勝者扱いとなったフランスと決まりました。前回、日本が準決勝でPK方式で雄図を絶たれた相手です。
試合中にリクエストした中野選手にインタビュー。
「ぼくの取った2点目が決勝ゴールになったわけで、まあ嬉しいですね。レオが斜めに走って行ったので、僕は裏にパスが来ることを信じて走りこみました。パスが来たので決めてやろうと。今日は前から守っていかないと後ろがきついと思ったのでずいぶん走りました。きつかったです。でも、勝てたので良かった。こうして、いろいろな経験が出来て、結果として大学でサッカーをやって良かったと思う。ここまで来たら金メダルを取ってかえりたいですね」と香川真司によく似た笑顔で語ってくれました。

帰りのシャトルバス313が、なかなか来なくて焦りましたが、予定より20分遅れて10時30分に到着。1時間ほどでMPC着。
これまで、サッカーの試合がある時は、必ずお弁当をくれていたので、それを夕食にしていたのですが今日は無し。たぶんお客さんが多かったので我々まで回ってこなかったのでしょう。仕方なく、ホテル近くのファミリーマートで缶ビールと一緒にかつ丼を買ったつもりがカツカレー。日本の勝利を信じてかつ丼と行きたかったのですが、カツカレーでもいいか。

そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
サッカー男子準決勝
日本学生代表 3-1 メキシコ・ユニバーシアード代表(前半1-0)

[得点経過]
前半45+2分 PK三苫S
後半5分 旗手→中野S
後半14分 クリス・アルメンタS(後半0分カンポスと交代出場)
後半31分 CK脇坂S(コーナーキックを直接ゴール)



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台北ユニバーシアード第8日目。サッカー女子準決勝、日本vs.南アフリカ戦を取材。

台北ユニバーシアードも2度目の週末を迎えました。
8時に起床。毎日がんばって6時に起きてきましたが、疲れもピークのようです。
8時30分に朝食。朝のルーティーンを済ませたところで2度寝。
ホテル出発は、10時45分になってしまいました。

MRT(地下鉄)に台北車(立ヘンに占)から板南線の南港展覧館方面行きに乗車。善導寺、忠孝新生、忠孝復興、忠孝敦化と通過し次が國父紀念館。そこから徒歩10分ほどでMPCのある松山文創園区に到着します。
毎朝、ワーキングルームの場所取り(だいたい定位置は決まっている)をして、インフォメーションディスクで本日の試合会場とシャトルバスの時間を確認しています。
今日のサッカー女子準決勝の日本vs.南アフリカ戦の会場は、新竹第二運動場という場所にあるらしくバスで1時間20分ほどかかるようです。初めての会場なので、少し緊張します。

女子監督の望月監督のお話では、
「今回の女子はロシアとブラジルの2チームが頭一つ抜けています。ブラジルとはグループリーグで対戦しているので決勝まで当たりません。ブラジルとロシアが準決勝で対戦し、食い合ってくれればチャンスです」ということでしたが、希望とおりの展開になってきました。

午後3時45分MPC発
のバスに乗って、試合会場に向かいました。
1時間15分ほどで会場に到着。立派なスタジアムですが、アジア諸国のスタジアムにありがちな、記者席がド逆光。日が高いうちは暑くて取材するのが嫌になります。4時から地元(地主?)の中華台北とアイルランドの女子9~12位決定予備戦をやっていたのですが、とても見る気にはなりませんでした。エアコンの効いていたサブプレスセンターで作業をしていました(ボランティアの人たちは地主チームの応援に行っており部屋には誰もいません)。
中華台北の女子サッカーは、1980年代はアジア最強といわれ、日本はまったく太刀打ちできませんでした。30年経って立場は逆になってしまいましたが、昔日の栄光が再び取り戻せるようになれば、と祈っているスポーツ三昧です(中華台北は結局1-1のまま試合終了。PK方式の結果3-5でアイルランドが勝者扱いになりました)。

キックオフ56分前、スタートリストが配布されました。
日本女子学生代表のスターティングラインアップは、GK木付(早稲田大3年・日ノ本学園)。DF工藤(慶応義塾大2年・日テレメニーナ)、三浦(早稲田大3年・浦和レディース)、奥川(早稲田大4年・藤枝順心)、山川(日体大4年・聖和学園)。MF松原(早稲田大4年・大商学園)、水谷(筑波大3年・JFAアカデミー福島)のダブルボランチ、右翼が瀧澤(神奈川大3年・新潟レディースU-18)、左翼が山口(姫路独協大3年・神村学園)。FW中村(早稲田大4年・浦和レディース)、河野(早稲田大3年・藤枝順心)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内)は所属大学、学年、前所属チーム。
対する南アフリカの先発は、GKムぺタ。DFトララネ、ノヌチェケ、モゴロラ、レトソソ。MFマディバ、ビヤマ、セバチ、マガイア、ジャメ。FWクガトラナ。4:2;3;1の布陣です。

ここの競技場、選手名は普通ファミリーネームで呼ぶものですが、なんと全てファーストネームで呼びます。たとえば、日本女子代表のスタメンは、
「GKユカリ。DFマコ、サツキ、チサ、ユイ。MFアリサ、ミエ、ミズキ、チヒロ。FWミズキ、ジュリ」とコールされます。なにやらキャバクラにでも来た気分(不謹慎ですいません)。

現地時間午後7時30分、日本のキックオフで試合開始。
この両チーム、大会直前に練習試合をやっており1-1の引き分けでした。その際、日本は身体能力の高い南アフリカにそうとう苦労したそうです。望月監督は試合後、
「あの時、南アフリカと試合しておいて良かったです。選手たちがアジリティで劣っている分、チームワークやカバーリングで戦おうと奮起してくれました」と語っていました。
試合開始から、日本が主導権を握ります。南アフリカは個人技に走りすぎ、日本の術中にはまりました。
9分、ペナルティーアーク付近でフリーキックを得た日本。これを松原が直接ゴール、先制します。
日本は、このチャンスに畳み込みます。14分、水谷の蹴ったコーナーキックをゴール前の混戦で河野が粘り、こぼれたところを三浦が蹴りこみ2-0として試合の主導権を握ります。
この日の日本は、2トップの中村、河野が縦の関係に並ぶことが多く、ふだんの早稲田のチームでする時は河野が1トップ気味になるのですが、今日は中村が1トップに入り、ターゲットマンになることが多かったようです。河野はトップ下を自動車フロイントのワイパーの様に右に左に、上に下へと動き回り南アフリカDFを混乱に陥れました。こうした汚れ役ができるのも彼女の持ち味だと思います。
時おり、南アフリカは個人技でカウンターアタックを見せ、特に右サイドのクガトラナのスピードは代表クラスで、マークのサイドバックは苦労しました。右サイドのの工藤は、後半途中から左に回りましたが、完全にスピードで抜かれながら最後まで諦めずクロスをカット、ゴールキックにした場面がありましたが、こうした頑張りが南アフリカの闘争心を少しづつ削いでいきました。
前半は2-0で終了します。日本がリスタートからの2得点で上手くリードし、ディフェンスの頑張りで南アフリカを完封した展開でした。アディショナルタイム1分19秒、チャイ・サニット主審がハーフタイムを宣します。

後半、両チームとも同じメンバーでスタート。
前半は相手の良いところを消すことに腐心していた日本。2点のリードでは、セーフティーとはいえません。後半は攻勢に出ます。
南アフリカ、8分にフリーキックを直接狙いますが、クロスバーに跳ね返ります。ブラジル戦では不安定だったGK木付でしたが、今日は落ち着いたゴールキーピングを見せてくれました。
15分、ターンオーバーから素早く前線にボールを運ぶ中村キャプテン。混戦のこぼれ球を拾った山口がトゥーキックで素早くシュート。貴重な3点目をゲットしました。ここまでいぶし銀の仕事を見せてくれていながら、なかなかスポットライトが当たらなかった山口。やはり神様は見てくれているものです。
16分、瀧澤がシュート。惜しくも右に外れます。
19分、南アフリカは左サイドのモムトシェケがクロス、マガイアがヘディングシュートしますが木付きがキャッチ。
20分、右サイドの中村がクロス。中央の河野が飛び込むホットライン炸裂しましたが、わずかに合わず。ここで望月監督が動きます。MF瀧澤を熊谷に交代。
26分、左からのクロスを河野がポストに入り中村がシュート。南アフリカGKムぺタがパンチングでコーナーキックに逃れます。
31分、驚異の運動量を見せた河野を下げ大竹をピッチに送る望月監督。前の試合では、
「交代するとチームのバランスを崩すと思い選手交代をしなかった」と語っていましたが、今日は新手を繰り出します。
直後に、DF山川を松永に交代。松永を右サイドに入れ、右サイドの工藤を左に回します。工藤は器用な選手でボランチからセンターバックまでこなします。まさにポリバレント。
試合の後半の早い時点で、メディアオフィサーが
「試合後、誰にインタビューしたいですか?」とリクエストを取りにきます。今日も迷いました。結局、試合の勝利を決定つけた3点目のゴールを挙げた山口選手をリクエストしました。
39分、中村のスルーパスを受けた熊谷が、左から右に切れ込んできた山口に絶妙なタイミングでスルー。フリーになった山口が落ち着いてシュートを決めました。4-0。山口さんをリクエストして良かった。
41分、望月監督は最後の交代カードを切りました。MF松原を堀江に交代。堀江をFWに入れ、中村をボランチに下げます。
43分、中村がバイタルエリアからシュート。GKムぺタがセーブ。
アディショナルタイムは2分32秒。タイムアップを迎えました。

日本女子学生代表、これでメダルを確定しました。望月監督は前回3位で銅メダル、今回は銀メダル以上です。
試合後、望月監督は、
「ブラジルに1-3で負けた後、中村キャプテンを中心によくチームを立て直してくれました。今回は選手一人ひとりの意識が高くて上から言わなくてもやってくれます。だから朝の散歩もしていないし、プレーでも、こうしろという指示を出していません。指導者の立場だと、出しちゃった方が楽なんですが、我慢しています。結果として、選手たちに任した方がいい結果が出ると信じています。ここまで来たら金メダルを取って帰りたいと思います」と語りました。
中村キャプテンは、第2戦で負けた後の憔悴しきった表情とは雲泥の差。自信に満ち溢れた笑顔でした。河野選手が呼ぶように「みっちゃん」と愛称でよんでしまいました(なれなれしいおっさんと思われているでしょう)。
「南アフリカとは、大会前に練習試合をして身体的に私たちより数段勝っていると知っていたので、チーム全体でカバーしあって戦いました。全員でハードワークできたし、全員で勝ち取れた試合だったと思う。決勝では、ぜひブラジルにリベンジして金メダルを取りたい」と意気軒昂でした。
山口選手は、2得点に満足げ。
「1点目は混戦からトゥーキックで決めました。2-0ではセーフティーリードと言えなかったので3点目が決まって嬉しかった。4点目は熊谷さんからボールが来ると思ったので信じて走りこんでいました。良いタイミングでボールが来たのでシュートは難しくありませんでした。今日はゴールという形でチームに貢献できて良かったと思います」と語っていました。

ミックスゾーンからサブプレスセンターに戻ると、マッチレポートも出来ていました。ここの運営は完璧です。お弁当もいただいて午後10時10分発の313メディアシャトルでMPCに帰りました。

地下鉄に乗りホテルに帰ると日付が変わる直前でした。
今日も缶ビールで祝杯を上げました。

少しだけ酔っぱらって1時に就寝したスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
サッカー女子準決勝
日本女子学生代表 4-0 南アフリカ・ユニバーシアード代表(前半2-0)

[得点経過]
前半9分 FK松原S
前半14分 CK水谷→河野[×]→三浦S
後半15分 [×]山口S
後半39分 中村→熊谷→山口S

[選手交代]
後半20分 瀧澤→熊谷(早稲田大3年・十文字)
後半31分 河野→大竹(帝京平成大3年・日ノ本学園)
後半31分 山川→松永(日体大4年・修徳)
後半41分 松原→堀江(静岡産大2年・関志学園JAPANサッカーカレッジ)


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台北ユニバーシアード7日目。男子サッカー準々決勝、日本vs.イタリア戦を取材。

台北ユニバーシアードも後半戦に突入。
7時40分起床、朝のルーティーンを済ませ(少し血圧が高いのが気にかかります。自覚症状はなし)、8時に朝食。9時20分にホテルを出発。
地下鉄板南線の國父紀念館駅経由でメインプレスセンター(MPC)へ。10時には到着。

ここで今日も「台北あるある」を披露しましょう。
MPCにはトイレがありません。MPCは松山文創園区の3号館があてられているのですが、倉庫のような施設で内部にトイレがありません。トイレは他の施設と共同なものがあり、いちいちトイレに行くとこはゲートをくぐってX線検査とADカードのチェックを受けなければなりません。
面倒です。
検査場に居る人が融通の利かない規則に厳しい人だと、通るたびにポケットの中のものだとか腕時計を外して通過しなければなりません。
面倒です。

MPCのインフォメーションに座っているボランティアの女の子が、ものを食べながら対応してくれるのにも閉口します。ある時、日本語の分かる黄さんに、
「台湾では、ああいうの許されるのですか?」と聞いたところ、
「わりと台湾では寛容なんんですよ。でも、わたしは嫌いで注意するのですが、なかなか分かってはくれません」とのこと。
そういえば、台北の地下鉄は一切の飲食が禁止されていると聞きました。飲食禁止にしないと、地下鉄の車両がゴミ箱みたいなってしまうのでしょうね。

今日の台北あるあるでした。

MPCのダイニングコーナーにバナナが登場しました。茶菓、カップ麺以外では先日からリンゴが登場したのですが、バナナを見たのは初めてです。やはり台湾といえばバナナですものね。嬉しいです。

午後4時までMPCで作業。野球の日韓戦はテレビで観戦。ホームラン1発で日本が2-1で逆転勝ち。
きょうはスコールも来ないで快晴、暑いです。
午後5時20分、シャトルバスは昨日競技を終えたアーチェリー会場を飛ばして長庚大学に到着。陸上競技場では、順位決定戦の第1試合カナダvs.アメリカ戦が行われています。
キックオフ開始時間1時間前きっかりにスタートリストが出ました。ようやくサブプレスセンターが機能してきました。
グループBを3戦全勝で突破した日本学生代表のスターティングラインアップは、GK永石(福岡大4年・高川学園)。DF鈴木(早稲田大4年・清水ユース)、菊池(大阪体大3年・青森山田)、坂(順天堂大4年・四日市中央工)、小池(流経大3年・新潟U-18)。MF守田(流経大4年・金光大阪)、重廣(阪南大4年・広島皆実)のダブルボランチ、右翼が戸嶋(筑波大4年・市立浦和)、左翼が脇坂(阪南大4年・川崎U-18)。FW名古(順天堂大3年・静岡学園)、ジャメイン(流経大4年・流経大柏)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内)は所属大学、学年、前所属チーム。
対するグループリーグ2位抜けのイタリア・ユニバーシアード代表の先発は、GKロッシーニ。DFタイノ、ペリコ、ボルニヴェリ、マオラ。MFペリー二、マレストリックのダブルボランチ。ロッチ、ゾンダ、チアレッロ。FWタヴィアー二。4:2:1:2:1の布陣です。

現地時間午後7時30分、日本のキックオフで試合開始。
開始早々、イタリアに攻め込まれた日本ですが、カウンターアタックからジャメインが突進。これをイタリアのタイノが体当たりで止めるとヘイダリー主審は迷わずレッドカードを出しました。これでイタリアは残り89分間、10人で闘うことになりました。
このイタリア、日本がブルーのジャージーを着たため、セカンドの白のユニフォーム。まったくの見掛け倒しのチームに成り下がりました。以降、日本の独壇場でした。
ジャメインの突進で得たペナルティーアーク僅かに外のフリーキック、小池が直接決めて3分に日本が先制。試合の主導権を握ります。
混乱の続くイタリアDF。10分には小池の蹴ったコーナーキックを菊地がヘディングシュート。2-0とします。
ここで、ようやくイタリアのムシッコ監督が動きます。13分にボランチのマリストレックをグランチエラに交代。右のサイドバックに入れて再び4バックに。
しかし、日本は攻撃の手を緩めません。重廣のパスを受けた脇坂がドリブルで中央を突破、バイタルエリアでシュートするとゴール右隅に吸い込まれます。3-0。
イタリアは中央線がスカスカの状態。重廣が度々突破を図ってゴールに迫りますが、なかなか追加点は奪えませんでした。
ようやく41分、日本は右サイドでこぼれ球を拾った戸嶋が右60度からシュート、4-0。
45分にはゴール左45度から脇坂がシュート、一度はイタリアGKロッシー二にセーブされますが、リバウンドを押し込み5-0。
ヘイダリー主審は大差にアディショナルタイムを全くとらずハーフタイムを宣しました。

後半あたまからイタリアが2枚替え。MFペリー二をコロデルに、チアレッロをファヴォに交代。
7分、前線で体を張り良い仕事を続けていたジャメインが得点します。重廣のループパスに走りこんで強烈なシュート。イタリアのお株を完全に奪う見事なコンビネーションプレーでした。6-0。
10分、イタリアは4枚目のカードを切り、交代枠を使い切ります。MFゾンタに変えカテセをピッチに送りますが、一向に薬石効無し。
後半は、日本がボールポゼッションを制し、イタリアは攻め手なしです。
13分、ようやく日本の宮崎監督が動きます。MF脇坂に替えて岩崎(桃山学院大4年・九州国際大付)をピッチに送ります。
日本は、23分に戸嶋に替えて柴戸(明大4年・市立船橋)を、27分にFW名古に替えて松田(鹿屋体育大3年・東福岡)を、30分にはDF鈴木に替えて宮(びわこ成蹊スポーツ大4年・清明学院)に交代。交代枠を使い切りました。
ボールポゼッションを上げたものの、それ以降の日本には、得点機がありませんでした。
33分、岩崎の狙った直接フリーキックがクロスバーに当たったくらい。
悠々と前回優勝のイタリアに対して大勝した日本でした。後半もアディショナルタイムは無し。日本2大会連続のベスト4確保という試合でした。

長庚大学会場、今日が最終日。ずいぶん通ったスポーツ三昧ですが、いつも躓く段差には、最終日にやっと白いテープが張られました。
帰路に就く前にマッチレポートが配布されたのも今日が初めて。運営しているスタッフにとっては、
「これで完璧にできた」と満足しているのでしょうが、海外ジャーナリストの評価は、そうではないですから。

午後10時30分のメディアシャトルバスで長庚大学を後にしました。
MPCには11時10分着。地下鉄の「國父紀念館」の駅の前を通ってMPCへ行くのです。気を利かしてここで下してくれたら嬉しいのですが……。そこまでは気が回らない結構規則に厳しい中華民国の人たちです。

今日も缶ビールを1本買ってホテルに戻りました。シャワーを浴び、夕食を摂ったあと、ベッドに潜り込むのは1時すぎ。
充実した日々が続くスポーツ三昧です。
<了>

[結果]
サッカー男子準々決勝
日本学生代表 6-0 イタリア・ユニバーシアード代表(前半5-0)

得点:前半3分 FK小池S
前半10分 CK小池→菊池S
   前半17分 重廣→脇坂~S
   前半41分 戸嶋~S
   前半45分 脇坂S・GK→脇坂S
後半7分 重廣→ジャメインS

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台北ユニバーシアード6日目。女子サッカー準々決勝、日本女子vs.メキシコ戦を取材。

台北のホテルでチェックインの際、受け取った朝食のクーポン14枚が7枚まで減りました。
そう、きょうは台北滞在の中日です。

着るものも、ほぼ着倒してなくなりかけています。今日は午後7時30分(現地時間)からの女子サッカー準々決勝、日本女子学生代表vs.メキシコ・ユニバーシアード代表戦の取材しか予定をいれてないので、10時過ぎまでホテルでノンビリ。そこで一気に洗濯をしてしまいました。ランドリー代は無料。洗剤も置いてありました。いたれりつくせり。朝食付き1泊2000円でいいんでしょうか?

フロントで、「ポストオフィースはどこですか?」と聞いたら、若いフロントマン、「ポストオフィース」の意味が分からないらしい。書け、というので「郵局」と中国語で書くと、
「ああ、ポストオフィースって郵便局のことなんだ」と言っていました。どこの国でも「郵政」の力は落ちているようですね。

さっそく郵便局に立ち寄り、「台北世大運紀念郵票」(ユニバーシアード記念切手)を購入しました。日本までの絵葉書の切手代は10台湾ドル(約40円)だそうです。交通機関といい郵便代といい、日本の公共料金は高すぎます。ちなみに台北地下鉄初乗り運賃は20台湾ドル(約80円)です(プリペイドカードで乗ると16台湾ドル=約64円)。日本のPASMOなんて何のお得感もありませんが、けっこう外国はお徳になります。

11時メインプレスセンター着。
さっそくインフォーメーションセンターで、
「昨日のサッカー日本vs.ウルグアイ戦のマッチレポートが欲しい。会場ではなかなか出なくて水泳会場に移動したため翌日MPCで受け取ってくださいと言われたので」とお願いすると、
「マッチレポート? それは何ですか?」毎日同じ問答の繰り返しです。まあ、同じ人がずっと座っているわけではないので仕方がないですが、毎日同じ説明を繰り返し、マッチレポートを手にしています。
そして、「今回MPCをどう思いますか?」なんてアンケートを取りに来る輩もいる。ここにいる人は皆仕事に来ているわけだから、それなりに忙しいわけです。何を考えているのか……。
今日も台北あるあるでした。

午後4時MPC発のシャトルバスで長庚大学へ移動。それまでMPCで作業。
出発直前、熱帯特有のスコールがやってきました。日本のゲリラ豪雨のようでした。
しかし、310のシャトルバスのルートは、乗るたびに変わります。ともかく、午後5時30分に長庚大学陸上競技場に到着。検査場でも、まったく問題なし。

お菓子だの水だのジュースだの、お弁当など出た後、6時27分頃にスタートリストが出てきました。やれば出来るということです。ここまで来るまで、ずいぶん苦言を呈しました。これで、帰るまでにマッチレポートが出れば完璧です。
今日の日本女子学生代表のスターティングラインアップは、GK森田(日体大3年・大阪桐蔭)。DF工藤(慶応義塾大2年・日テレメニーナ)、奥川(早稲田大4年・藤枝順心)、三浦(早稲田大3年・浦和レディース)、山田(静岡産大4年・神村学園)。MF松原(早稲田大4年・大商学園)、、梅津(神奈川大4年・藤枝順心)のダブルボランチ、右翼が平國(早稲田大4年・常盤木学園)、左翼が山口(姫路独協大3年・神村学園)。FW中村(早稲田大4年・浦和レディース)、河野(早稲田大3年・藤枝順心)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内)は所属大学、学年・前所属チーム。
対するメキシコ女子ユニバーシアード代表の先発は、GKグチエレス。DFサンドバル、ポンティゴ、ゼペタ、カデナ・カルビージョ。MFアンカーがロペス・メンドーサ、右がデラロッサ、左がロべレス・パルティーダ、FWエヴァンゲリスタ、ムニョス・ソト、ソリス。4:3:3:の布陣です。

現地時間午後7時30分のキックオフで試合開始。
負けたら終わりの準々決勝。まずは先制点をやらないこと、先制点を取ることが重要でした。ブラジル戦での轍を踏まないことが大切です。
しかし。メキシコもグループリーグを1位で突破してきたチームです。プレーのクォリティーは高いし、球への詰めも速い。なかなか手ごわい相手でした。事前の情報ではポゼッション重視の繋ぐサッカーだと聞いていましたが、今日は決勝ラウンドのリスクを考えてかロングボール中心の攻めを見せてきました。スカウティングで、日本がDFライン背後のロングボールに弱い、と分析したのかもしれません(ブラジル戦の1点目は、それでやられました)。まあ、日本としては救われた感じです。徐々にボールをキープし、ポゼッションを高めて主導権を握ったのは日本でした。
ところがシュートのチャンスは掴むものの、今日も決定率の低い日本でした。まず11分、左サイドの山口がドリブルで綺麗に切り裂きクロス、河野のシュートは左に外れます。15分には工藤のヘディングクリアを起点に右サイドの平國がドリブルで突破してクロス、中村がニアに飛び込みますが右に外します。得点源の2トップが不調では、なかなかゴールは決まりません。この窮地を救ったのは正確なコーナーキックを蹴り続けた梅津でした。
31分、左サイドを好調な山口がドリブルで切り裂きクロス。ファーに詰めたボランチ梅津がフリーになりヘディングで慎重にボールをメキシコゴールに流し込みました。日本!先制。望月監督が「喉から手が出るほど欲しかった」という先制点を手にしました。
37分にも右から中村がクロス、山口が突進しましたが、これは空振り。43分には左からの山口のパスを河野がシュート。右に外れます。
45分、山口のパスを受けた梅津がバイタルエリアからミドルシュート、決まったかに見えましたが寸でのところでメキシコGKグチエレスがセーブ。日本、一方的に押しながら、なかなか追加点が奪えません。
アディショナルタイム1分7秒、シトラロバ主審がハーフタイムを宣します。

先制しながらも、なかなかチャンスに追加点を奪えない日本。後半も同じような展開で推移します。
7分、右サイドを松原がドリブルしてクロス。河野が中央でヘディングシュートしますが、中村とかぶってしまい上に外します。
14分、ペナルティエリアに突進した中村にメキシコがチャージ。微妙な判定でしたがシトラロヴァ主審はPKの判定。日本ラッキーです。これが決まれば2-0。ラテン気質のメキシコは、かなり気落ちするでしょう。キッカーは、このPKを決めて不調を払拭するきっかけにしたい中村キャプテン。ところがPKを狙いすぎで僅かにシュートはゴール右へ。ゴール裏の広告板に当たったシュートは「ドーン」と大きな音をたてて無情にもゴールライン裏を転がります。
肩を落とす中村キャプテン。「これから、これから」と励ます仲間たち。
しかし「チャンスの後にはピンチあり」というのも勝負の鉄則。二つの得点機を逃した日本は窮地に陥りました。
18分、PKのピンチを逃れ元気百倍になったメキシコ。一気に反撃に出ます。右から崩して最後はロブレス・パルティーダがニアからGK森田のニアサイドにシュート。DFのブラインドになったのか、一瞬森田の反応が遅れました。速いシュートは、日本ゴールに吸い込まれました。1-1同点!
こうなると、メキシコは押せ押せです。日本は我慢するしかありません。我慢の時間帯が15分続きました。
30分、ようやく日本は攻勢に出ます。右から中村がクロス、梅津がヘディングシュートを狙いますがメキシコGKグチエレスがキャッチ。しかし、これが反撃の狼煙になりました。
32分、山口がぎりぎりのタイミングで中村にスルーパス。メキシコのDFラインの間隙を縫って中村が飛び出しGKグチエレスと1対1。そしてようやくメキシコゴールにボールを流しこみました。
重い重い重圧に苦しんできた中村キャプテンが、ようやく初ゴールを上げました。喜ぶ、日本イレブン。選手たちもキャプテンの重圧を感じていたのです。
望月監督だけが「早く自陣にもどれ!」と冷静に指示を出していました。
次は河野の番でした。34分、コーナーキックは梅津が蹴っていたのですが、ここは早稲田の松原が蹴ります。それほど長身でない河野がフリーになりヘディングシュート。ようやく初ゴール!
ブラジル戦では早稲田の選手7人を起用して早稲田の選手と心中した望月監督でしたが、今日は早稲田の選手に救われました。
しかし、メキシコも最後の最後まで勝負を諦めません。40分、江ヴァンゲリスタのスルーを受けた途中交代出場のカサス・エスクデロが角度のないところからシュート、1点を返し3-2。アディショナルタイムは3分表示、残り8分間は冷や冷やの連続でした。長いボールを放り込み俊足選手を走りこませるメキシコの攻撃は迫力がありました。左右のサイドバック工藤と山田は背走の全力疾走の連続。なんとかセンターバックのサポートもあり事なきを得ました。アディショナルタイム3分18秒、ついにタイムアップを迎えます。日本、ベスト4進出決定。
あの展開でよく我慢して勝ち切りました。

ミックスゾーンに呼ぶ選手は、1-1の時点でリクエストしろと言われ、わたしは梅津選手を指定しました。試合後、望月監督が、
「何人でもいいですよ。よい経験になりますから、話をきいてください」とおっしゃってくださったので、河野選手と工藤選手にも来ていただきました。
先制ゴールを挙げた梅津選手は、
「ヘディングは、あまり得意ではないですが、山口さんが良いボールを上げてくれたので決めることができました。ブラジル戦の悪い流れを切ることができたので、チームの勝利に貢献できた思います。とてもうれしいです」と語ってくれました。
不調から脱する決勝ゴールをあげた河野選手は、
「中村さんは1学年先輩なのですが、みっちゃんと呼んでます。すごく真面目な性格で、なんとか1点あげてほしいなと思っていました。普段は縦の関係でプレーすることが多いのですが、今回は望月監督の指示で2トップということでやっていますが、なるべくかぶらないように、みっちゃんが上がったら私が下がる。みっちゃんが下がったら私が上がるように気をつけています。この身長ですが、ヘディングは得意なので決められて嬉しい。結局、それが勝利打点にもなりましたし。これで次からは気楽にシュートできると思うので、たくさんゴールを決めたい」と宣言してくれました。
サイドバックとして出場している工藤選手は、
「もともとセンターバックをやっていて、現在慶応ではボランチをやっています。このチームではサイドバックで起用されて、ようやくサイドバックの面白さが分かってきたところです。特に右サイドにスペースがある時はフリーになれるので、正確なクロスが上げられるよう、心がけています。でも、国際試合では経験できないような強さや速さに合うので、それに対応できるようにしたい。今日も1回完全に降られてしまい、悔しいです。次の試合では、あのような事がないようにしたい」と語ってくれました。
3人とも、それぞれにチャーミングなお嬢さんでビックリしました。中村キャプテンをはじめ、男子よりも女子の方がしっかりしているのかな?
最後に望月監督にもインタビュー。
「先制点が取れてほっとしたのですが、少しレフェリングが不安定で、どうなることかと思っていたらPKをくれて、これで楽になるかとおもっていましたが外しちゃって。案の定追いつかれたのですが、そのあと、中村キャプテン中心に声をだして、よく踏ん張ってくれました。不調だった中村と河野が決めて勝ち切れたので、ようやく先が見えてきたという感じです。やはりブラジルに負けて気持ちを切りかえるのが大変でした。あと2試合、なんとか金メダルを持って帰れるよう、頑張ってほしい。明日は全員で中華料理でも食べにいって気分展開したいです。残り2試合、全員が次につながる何かを掴んで帰れればと思っています」

マッチレポートも帰るまに出ていました。驚いたことに役員用の出口まで案内してもらい無事に取材終了。

10時30分のシャトルバスでMPCへ。その足で地下鉄で日付が変わるころホテル着。
台北にきてから、お酒は1滴も飲んでいませんでしたが、日本女子の勝利を祝って初めて缶ビール500mlを41台湾ドル(164円)で購入。夕食で飲んでみました。

1時ころ幸せな眠りに就いたスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
サッカー女子準々決勝
日本女子学生代表 3-2 メキシコ・ユニバーシアード代表(前半1-0)

得点:前半31分 山口→梅津HS
後半10分 ロブレス・パルティーダS
後半32分 山口→中村S
後半33分 CK松原→河野HS
   後半40分 カサス・エスクデロS



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台北ユニバーシアード5日目。陸上、サッカー日本vs.ウルグアイ戦、競泳を取材。

頑張って6時起床。
朝のルーティーンを済ませ、朝食。そして8時過ぎにはホテルを出発。

今日から地下鉄の國父紀念館駅を使ってMPCに通うことにしました。市政府駅は長い階段を登らないといけませんが、國父駅はエスカレーターがあります。
9時にMPC着。今日からメイン競技の陸上競技が始まります。初日の注目は男子100m。世界陸上の4×100mリレーで銅メダルを獲得した多田修平選手が出場します。
実は、現在の日本新記録の10秒00は、伊東選手がバンコクのアジア競技大会(1998年)の決勝で叩き出したものですが、そのレースを現場で取材しているスポーツ三昧。日本人初の9秒代も取材したいと台北に来たわけです。コンディション的に難しいとは思いましたが、追い風1.9mとかの条件だったら新記録が誕生するかもと密かに祈っていました。
多田選手は、4組に出場。ぶっちぎりの1位で予選を通過しましたが、記録は10.33でした。しかし全体の3位での予選突破は見事でした。日本記録更新は、準決勝以降に期待したいと思います。

次の午後1時発のMPC発長庚大学行きのメディアシャトルに乗るため、台北スタジアムは11時45分発のメディアバスで後にしました。

MPCでメールの確認だけして長庚大学に向かいます。
午後2時30分にゲートに到着したのですが、係りの人が、
「3時に開門なので、それまでここで待ってほしい」とのたまう。
「わたしはメディア関係者です。IOCもFISUもFIFAも2時間前にはプレスセンターに入れるルールです。何とかしてください」と頼むと、顔見知りのプレスセンター長が飛んできて、
「どうぞお入りください」と皇室の先導掛のようにメディアルームまで招じ入れてくれました。入ると、さっそくお水、ジュース、茶菓など持ってきてくれる厚遇です。
まあ、例のごとくメンバーリストは、なかなか出ませんでしたが……。

日本学生代表のスターティングラインアップは、GK小島(早稲田大3年・名古屋U-18)。DF岩武(明治大3年・大分U-18)、鈴木(早稲田大4年・清水ユース)、宮(びわこ成蹊スポーツ大4・清明学院)、小池(流経大3年・新潟U-18)。MF柴戸(明治大4年・市立船橋)、重廣(阪南大4年・広島皆実)のダブルボランチ、右翼が松田(鹿屋体育大4年・東福岡)。左翼が岩崎(桃山学院大4年・九州国際大付)。FW中野(筑波大4年・磐田U-18)、旗手(順天堂大2年・静岡学園)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内は所属大学と学年・前所属チーム)。第1戦のメンバーを中心に少し変更を加えてきました。
対するウルグアイ・ユニバーシアード代表の先発は、GKマルシカノ。DFエスピノーサ、チヤコン、アナニア、ノグエイラ。MFコルトイシエ、ロドリゲス、クリストルエルセン、アルバレス。FWムセッティ、サシアイン。4:4:2の布陣です。
午後4時、暑さが残る長庚陸上競技場でキックオフ、試合が始まります。

試合が始まり、ピッチに立っている選手を確認していると、ウルグアイのメンバーが1人違っている。右サイドバックは「背番号8」のテレスカ・ディマッティロなのに、メンバーリストは5番の選手が入っている。それで記録のお兄さんが言い訳していたんだ。まあ、前代未聞に近い出来事です。
ウルグアイは、ワールドカップで2度優勝している強豪です。昨日の日本女子VS.ブラジル戦のように先制されると難しい試合になってしまいます。日本としては先制点が欲しいところでした。
9分、日本はウルグアイ陣内でフリーキックを得ます。小池が蹴りましたが上に外れます。
27分、GK小島のキックがミセッティ・マエストロの前へ。シュートを打たれますが左に外れます。
28分。今度は左サイドの小池がクロス、松田がシュートを放ちますがブラジルGKマルシカーノがセーブ。
30分、最初のゴールは唐突に生まれました。柴戸の山なりのパスに走りこんだ重廣が相手DF二人に挟まれ倒れるとカシモフ主審(ウズベキスタン)は迷わずペナルティースポットを指さします。猛烈に抗議するウルグアイ。しかし判定は覆りません。30分、このPKを中野が落ち着いて左隅に決め、日本は喉から手が出るほど欲しった先制点をゲットしました。
36分にはスルーパスに反応した中野がシュート。GKマルシカ―ノがセーブします。
45+1分、ウルグアイアは日本陣内でフリーキックのチャンス。GK小島のパンチングをテレスカデ・マッテエーロがシュート、左に外します。
アディショナルタイムは1分3秒、カシモフ主審がハーフタイムを宣します。

後半頭から日本の宮崎純一監督が動きます。DF小池に替えて脇坂(阪南大4・川崎u-18)をピッチに送りMF左翼に。そして岩崎を左サイドバックに置きました。
4分、旗手が中央をドリブル。いったん右サイドの松田にボールを託し、相手DFの視野から姿を隠します。ニアには中野が突進。ウルグアイDFはマークにつきますが、松田は中野を越してファーに走りこんでいた旗手に絶妙のクロスを上げました。旗手はまったくのフリー。易々とヘディングシュートを決めました。2-0。(昨日の日本女子も、こんな展開だったらブラジルに勝てていたと思います。今回の日本男子、確実に得点力がアップしています)。
8分、脇坂がフリーキックを直接ゴールしようと狙いましたが、これはウルグアイGKがセーブ。
18分、日本が2枚目の交代カードを切ります。殊勲の旗手に替えジャメイン(流経大4年・流経大柏)がピッチに立ちます。
25分、ブラジルは途中交代出場のオイエナルドがドリブルで抜け出しGK小島と1対1になりますが、小島が脚でセーブ。事なきを得ました。
一進一退の攻防が続く中、日本は上手く時間を使っていきます。28分にはDF鈴木に替え坂(順天堂大4・四日市中央工)にゆっくりと交代。
時間が無くなってくるウルグアイもさすがに焦ってきます。オーバーな倒れ方で反則をもらおうとしたり南米特有のこすからさ。
そんな展開の中、40分にGっ小島とDFの判断ミスでオイエナルドにゴールを許してしまう日本。得点差は1点差、アディショナルタイムを加えて約9分間の攻防が続きましたが、なんとか日本逃げ切りました。

試合後は、旗手選手から話を聞きました。
「ちょうど1年前からこのチームに加えてもらい、最年少なのにいろいろ経験させてもらい感謝しています。今日のゴールも松田さんと相手DFを引っ張ってくれた中野さんの陰だと思っています。僕自身としては、出場時間にかかわらず、1試合1点をめざしており、チームの勝利に貢献できるよう、これからも頑張ります」と語っていました。順天堂の堀池監督とは彼が高校2年の時に一緒に日本高校選抜のヨーロッパ遠征でオランダ、西ドイツに遠征しているのですが、その話をすると、
「本当ですか。特に今回は何も言われていないのですが、サッカーの情熱が凄い人です。オフザボールの動きとかいろいろ教えてもらっています」と語ってくれました。

サッカーの取材を終え、競泳会場の国立体育大学体育館に歩いて移動。意外に遠くて山道で息が切れました。そして、なんでメディアエントランスは、記者席の逆にあるのでしょうか? まったく不思議な導線です。
記者席についたときは、すでに女子1500M自由形決勝がはじまっていましたが、2種目目の女子200m個人メドレーに間に合ってよかった。お目当ての大橋悠衣さんを取材します。
大橋選手は第4レーン。男子個人メドレーの萩野や瀬戸は前半から飛ばすタイプなので、てっきり大橋選手も前半から行く選手かと思ったらさにあらず。最初のバタフライは全選手中最下位の8位でターン。ところが得意の背泳ぎで一気に2位に。平泳ぎでトップに上がります。自由形には定評のある大橋選手(世界水泳では優勝したホッシュよりもラップは速かった)。そのまま1位をキープしてゴールイン。タイムは2分10秒03のユニバーシアード新記録。以下2位はアメリカのイーステイン、3位は韓国のキム・セヨン。寺村美穂は惜しくも4位に終わりました。
女子100m背泳ぎでは、小西杏奈が銅メダルを獲得。
男子200mバタフライでは、日本の幌村尚と瀬戸大也がデットヒートを繰り広げワンツーフィニッシュウ。幌村の優勝タイム1分53秒90bはユニバーシアード新記録でした。
今日の最終種目は、女子4×200mリレー。日本は第5レーンで出場します。日本の第4泳者は、1時間前に個人メドレーを泳いだばかりの大橋選手。
この種目、ロシアとアメリカが2強で大デットヒートを繰り広げた末、ロシアが逆転勝利。日本も第1泳者の五十嵐千尋が3位で引き継いだものの第2泳者の大本里佳がイギリスに抜かれ4位。第3泳者の露内若菜も4位で大橋に引き継ぎますが、最後の200mを大橋が力泳、イギリスを100分の7秒上回り3位入賞。見事に銅メダルを獲得しました。思わず「大橋、頑張れ!」と叫んでしまったスポーツ三昧。興奮しました。
それにしても、大橋人気は台湾でも凄い。表彰式の選手が現れる入場口は黒山の人だかり。表彰式後は、「サインをください」「写真をいっしょに撮って」とファンに引き留められ、日本の残り3選手は所在投げにしているだけでした。完全に大橋悠衣人気は火が付いた感じです。

いつも午後7時30分のサッカーの試合がある時、帰路で乗る同じシャトルパスでMPCに戻ってきました。11時を回ると、さすがに台北も少しだけ涼しくなります。
大橋選手の生泳ぎが見られて幸福なスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
サッカー
日本学生代表 2-1 ウルグアイ・ユニバーシアード代表(前半1-0)

得点:前半30分 中野(PK)
   後半4分 旗手

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台北ユニバーシアード4日目。サッカー女子日本vs.ブラジル戦を取材。

台北に来てから6日目。少しずつ慣れてはきましたが、疲れも溜まってきたようです。
昨夜は早く寝たつもりでしたが、結局12時ちかく。
今朝は目覚めたら7時30分を回っていました。

朝のルーティーンを済ませ、ホテルを出発したのが9時5分過ぎ。10時までにはMPCに到着。

昨夜、MPCから帰る時、ちょっとした出来事がありました。
朝、MPCに入場したおり取材用ベストのポケットに忍ばしておいたアーミーナイフが荷物検査で引っかかりました。
「帰るときにお返ししますので、こちらで預からしてほしい」と係りの警官がいうので、ナイフを預けたのですが、帰宅の際に
「ナイフを返してください」というと、
「何のことだ」とのこと。あきれかえって英語の分かる女性警官を呼んでもらい説明したら、
「たぶん反対のチェックポイントで保管してある」というので、半信半疑おかしいな、と思いつつ反対のチェックポイントに行って聞いてみると「そんなものは預かっていない」とのたまう。
そのうち、最初の警官が追いかけてきて、
「お前のナイフはこれか?」とわたしのアーミーナイフを差し出すではないか。ちょっとムカつきました。そのナイフを持ってMPC内を横切るわたし。なんのための持ち物検査か。そもそも人の持ち物を預からせてくれと頼んだのはお宅らではないか。あまりの無責任さに「反対のチェックポイントで保管している」と言った女性警官に、
「うそつき」と日本語で叫んで帰ってきました。

ここのMPC、すこしディシプリンが緩んでいます。ボランティアの人がメディア用のロッカーをわが物顔でつかったり、お菓子を食べたりコーヒーを飲んだり。警官もしていますから呆れます。

そういえば輔仁大学のプレスオフィサーは、
「試合後の選手インタビューは、各チーム1人だけ」と規制していました。何のためのミックスゾーンか? 
MPCでバスケットボールの映像を見ていると観客の多くが自国(当地の言葉ではホームのことを「地主」というらしい)の応援に中華民国の国旗「青天白日旗」を振っていました。それを大写しにする現地テレビ局。これがやりたかったのかな?
ともかく「台湾あるある」の数々でした。

せっかく総合スポーツ大会の取材にきているので、今日の女子サッカーの会場の手前にある国立体育大学体育館にいってみることにしました。そこは2004年のフットサル世界選手権(現ワールドカップ)の会場になったところですが、今回は組み立て式のプールを作って水泳会場になっています。陸上競技と並ぶメインスポーツ、水泳の会場を覗いてみました(前回の光州大会でも水泳会場で取材しました)。

午後1時MPC発の310シャトルバスで選手村を経由して約1時間15分。国立体育大学前に着きました。
ところがです。競泳の午前の部は1時過ぎに終わっているらしい。リザルトを見ると女子200m個人メドレーに出場している大橋悠衣選手は全体の3位で準決勝に進出したようです。ファンなので泳ぎをみたかったな。
午後の部は午後7時開始。女子サッカーの時間と重なっているので取材することが出来ません。残念。
仕方がないので午後5時までサブプレスセンター(当地の係員は「メディアセンター」と呼んでいた)で作業をしたりYou Tubeの画像を見たりして時間を潰しました。
ここはサッカー会場の長庚大学から歩けない距離でもない。明日は男子のサッカーは午後4時キックオフで会場は長庚だいがくなので、サッカーが終わったら競泳の取材に来てみようかな……。

午後5時30分、長庚大学陸上競技場の入り口に到着。
「ナイフは今日も持っているのか?」と聞かれましたが、
「持っていない。ホテルに置いてきた」と答えると、笑いながら
「OK」といってくれました。
サブプレスセンターに入りと、わたしの顔をおぼえていたのか、
「お水をどうぞ」「お菓子もどうぞ」「お弁当はいりますか」ときて、
「スタートリストは、あと30分待ってください」ときた。なにか私が到着するとプレスセンターが緊張してしまったようで申し訳ない。

試合開始58分前、チームが本部に提出するメンバー用紙のコピーが回ってきました。
日本学生代表のスターティングラインアップは、GK木付(早稲田大3年・日ノ本学園)。DF工藤(慶応義塾大2年・日テレメニーナ)、奥川(早稲田大4年・藤枝順心)、三浦(早稲田大3年・浦和レディース)、平國(早稲田大4年・常盤木学園)MF松原(早稲田大4年・大商学園)、水谷(筑波大3年・JFAアカデミー)右翼が瀧澤(神奈川大3年・新潟レディースU-18)、左翼が山口(姫路独協大3年・神村学園)。FW中村(早稲田大4年・浦和レディース)、河野(早稲田大3年・藤枝順心)。中盤ボックスの4:4:2:の布陣です。(カッコ内)は所属大学と学年。前所属チーム。早稲田の選手が7人という布陣。直前にメンバーに入った熊谷を除く7選手を望月監督は大事な試合に器用してきました。
一昨日の試合後の会見で望月監督は、
「早稲田の選手8人ですよ」とおっしゃっていましたが、吉本風に混ぜ返すと、
「最終的に選んだのはあんたやろ」ということになります。早稲田ア式蹴球部女子と心中という心境でしょう。
対するブラジル・ユニバーシアード代表の先発は、GKウエーバー。DFラファグニン、カンピオロ、レモスラモス。MFデジェスカマルゴ、ビアンテのダブルボランチ、右翼がマルチネス、ファレイラ、トップ下右がゴメスデリマ、左がロカテッリ。FWペレイラ・ネネスのワントップ。3:4:2:1と中盤を厚くした布陣です。

ユニバーシアードでは、試合前の両チーム国歌吹奏のかわりに、FISU賛歌の演奏があります。もともとドイツの学生歌なのですが、ブラームスの「大学祝典序曲」の最後の部分に使われている名曲です。当地で歌われているのは、もちろん中国語の歌詞ですが、岡本敏明さんの名訳があるので、ここで紹介しておきましょう。

わが行く道は 遥けき彼方
わが行く道は 遥けき彼方
望にわが胸 高鳴りおどるよ
歌声高く 勇みて進め

わが行く道は 遥けき彼方
わが行く道は 遥けき彼方
嵐はたけし ひるまじ若人
歌声高く 勇みて進め

わが行く道は 遥けき彼方
わが行く道は 遥けき彼方
手をとれわが友 腕組めわが友
歌声たかく 勇みて進め

できれば日本選手にも大声で歌ってもらいたいですね。
わたしも大好きな曲で試合前には歌っています。

さて、現地時間午後7時30分、キックオフの予定でしたが、ブラジルのフィールドプレーヤーのユニフォームの黄色と日本のGKのユニフォームの色がかぶってしまう不手際。これはマッチコミッショナーのミスでしょう。結局、木付が緑のユニフォームに着替えて9分遅れでブラジルがキックオフ。試合が始まります。

日本女子が、ブラジルに大きく劣っていたわかではありません。むしろ時間帯によっては、日本のポゼッション時間が長く明らかに主導権を握っていた時間がありました。しかし、スコアは1-3。やっている選手たちは、おそらく腑に落ちない、悔しくて眠れないような試合だったと思います。
望月監督は、第1戦で中村キャプテンをボランチに置き、変幻自在に動くことを認めました。ところが、この試合では慣れない2トップという位置に徹しさせ、前がかりにしゴールを狙わせました。そこで彼女の良さが半減してしまったような気がします。2トップの相棒・河野とは早稲田でもコンビを組みますが、横関係ではなく、縦関係のことが多い。河野が溜を作って前線にでることも多い中村ですが、今日は二人そろっての2トップ。あきらかに距離感が近づきすぎました。それにブラジルに2点先行されたため、
「わたしがゴールして何とかしなくちゃ」という焦りというか気負いが強すぎて、彼女のクールな面が消えてしまったように見えました。
7分、中村が右45度からシュート。上に外れました。少し肩に力が入ってしまったのか?
10分にも日本は瀧澤がシュート。ブラジルgkウェーバーがキャッチ。
13分、左サイドからブラジルは日本のDFラインの背後に大きなパスを通します。なでしこジャパンが、ワールドカップを制した時、唯一の黒星を喫したイングランドに与えたの2点と同じ形です。ゴメスデリマの前で弾んだボールにGK木付の前進がわずかに遅れました。ブラジルが先制!
日本、ここで1失点で我慢したいところでした。しかし、ブラジルは「ここぞ」という時の集中力が凄い。15分に失点に浮足立つ日本に対し右サイドから崩しにかかります。ここで左サイドバック平國が致命的なミスを犯します。バスケットボールの選手は「ストロングサイド、ウィークサイド」の感覚に優れていて「ストロングは抜かしてもいいが、絶対にウィークサイドは抜かすな」という思想が徹底しています。残念ながら日本のサッカーの選手は、ややその意識に乏しい。今日も平國が、簡単にウィークサイドの右外側をブラジル選手に抜かれてしまいました。ここでニアに居たプレーヤーに易々パスを許すと、フリーで左のマルチンスにパス。マルチンスが確実にシュートを決めました。さすがにGK木付もここまで振り回されるとセーブできません。0-2。
前半17分、故障のレモン・ラモスに替えシュロエダーがピッチに入るブラジル。
南米の強豪は2点リードすると省エネサッカーに徹します。もうリスクをかけて攻撃してきません。これから以後は日本が主導権を握ったかに見えましたが、リトリートして守るブラジルに対してゴール近くまで行ってシュートしてもブロックされるだけです。
28分、右サイドを工藤がドリブルで上がってクロス、河野がシュートしますが、これは右へ。慶応ではボランチをしている工藤のサイドバックも初めて見ましたが、なかなかのものでした。2011年ワールドカップで颯爽とデビューしたサイドの鮫島を見たとき以来の感動でした。全身ゴムまりの様というかバネがあるのです。もともと攻撃の選手だったようで(鮫島もそうです)なかなかのオーバーラップででした。
29分、河野と中村の早稲田ホットラインがワンツーを正確に通します。中村が抜け出てシュートの直前にブラジル選手に倒された河野に対する反則を取るトラン主審。明らかにアドバンテージでした。これが決まっていれば、流れも変わっていたかもしれません。こんな判定が、2度3度ありました。
33分、中村がシュート。きれいに枠に飛んだ正確なシュートでしたが、ブラジルGKウェーバーがセーブ。ウェーバーはハイボールをかぶったりして危ない場面のありましたが、シュートへの反応は早くて男子GK並みのセーブを見せます。
前半の終盤は、日本が押し気味に進めましたが、ゴールを奪うまでには至りません。アディショナルタイム2分32秒、ドラン・ブイチュ主審(ベトナム)がハーフタイムを宣します。

後半頭、ブラジルのヘルナンデス監督が先に動きます。MFフェレイラをカトリーヌ・ファベンに、ゴメスデリマをカルバルホ・ファベンに交代します。
なんとか1点を返して反撃の狼煙を上げたい日本。後半も前がかりに攻めます。そこをブラジルは狙っていました。0-3としてしまえば、試合の勝敗は決すると見たのでしょう。
5分、再び右から崩しにかかります。クロスがフリーになったペレイラ・ヌネスに入ると立ち脚1本で右足のボレー、ものの見事に日本ゴール左隅に吸い込まれていきました。おそらく日本の女子選手では見ることのできないシュート。名手・木付も反応できませんでした。ペレイラ・ヌネスは体型的には女子柔道の重量級の選手の様(ただのデブ?)でしたが、動きが機敏でキレキレでした。小柄な工藤などは吹っ飛ばされていましたが、これも良い経験。世界にはいろいろな選手がいるものです。
それほど差があるとも思えないブラジルに0-3とリードされては日本も反撃の手がかりがつかめません。この3点目が大きかったと思います。
6分、日本は山口が左からクロス、河野がシュートしますが右に外れます。今日の河野はブラジルの守りを意識してか、日ごろの正確さがありませんでした。
13分、望月監督が動きます。MF瀧澤に替えてDF松永をピッチに送ります。松永は右サイドバックに入り、右の工藤が左に回り、平國を本来のMF右翼に上げました。18分には水谷が蹴ったコーナーキックを松原がヘディングシュートしますが、上に外れます。
24分、日本は2枚替え。MF水谷を梅津(神奈川大4年・藤枝順心)に。FW河野を大竹(帝京平成大3年・日ノ本学園)に交代します。
25分にも松原はバイタルエリアからクリーンシュートを放ちますが、Gウェーバーにセーブされます。
32分、左からカウンターアタックを仕掛ける日本、山口、中村、大竹ときれいにボールは繋がりますが大竹がオフサイドの判定。
33分、ブラジルは4枚目のカードを切ります。MFビアンチをバデスダ・コスタに交代。
このままブラジルは上手く時間を消費。0-3のまま試合終了かと思われた45+1分。イライラが続いた日本の溜飲を下げるロングシュートが決まります。右からのパスを受けた山口がバイタルエリアから右足一閃、さすがのGKウェーバーの手も届かぬゴール上右隅にシュートが決まりました。1-3。
そしてアディショナルタイム2分45秒、タイムアップを迎えました。

最初にも書きましたが、なんとも不思議な感じがした試合でした。日本選手の技量が大きく劣っていたわけではありません。しかし先行されると点を取るために前がかりに出ていかないといけない。そこを集中的につかれ失点を重ね勝機をうしなってしまう、という展開でした。
できれば、日本は山口のような遠目からのシュートで先制して、相手が前がかりに出てくるところをカウンターで追加点をあげるというゲームプランがあれば勝機もあったように思います。だから、もう1回ブラジルと試合したいものです。

試合後、望月監督は、
「先手、先手と取られて、こういう試合になってしまいました。おそらく選手は悔しくて今晩眠れないと思います。しかし、これも世界のサッカー。戦っていくうちに分かることも多いと思います。なでしこもイングランドに0-2と負けたところから巻き返して世界一になっています。次からは負けたらお終いの決勝ラウンド。もう1回立て直して戦いたいと思う」と前向きでした。
中村キャプテンにも話を聞くことができました。
「先に点を取られて、はやく返そうという気持ちが出てしまい、本来の力が出せませんでした。わたしも、まったくプレーできていなかったし……。なんとか気持ちを切りかえて、次からの一戦に自分たちのプレーが出せるように。それだけです」。中村キャプテンは、敗戦の責任はすべてわたしにある、みたいな感じで憔悴しきっていました。真面目なんですね。浦和レディースの先輩、猶本光選手を思い出しました。中村キャプテンは、わたしが名刺を渡して「東伏見在住です」といったとき、ただ一度だけ笑ってくれました。大学4年生なんですが、サッカー一筋で生きている、みたいな一途さを感じました。次戦は、きっと頑張ってくれると思います。

今日も午後10時30分発のシャトルバスでMPCへ。帰り際にバスが市政府や國父紀念館の近くを通ったので駅の場所とMPCの位置関係がよくわかりました。帰路は國父紀念館経由でホテルへ。

今日も就寝が1時になってしまったスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
サッカー
日本女子学生代表 1-3 ブラジル女子ユニバーシアード代表(前半0-2)

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