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台北ユニバーシアード第8日目。サッカー女子準決勝、日本vs.南アフリカ戦を取材。

台北ユニバーシアードも2度目の週末を迎えました。
8時に起床。毎日がんばって6時に起きてきましたが、疲れもピークのようです。
8時30分に朝食。朝のルーティーンを済ませたところで2度寝。
ホテル出発は、10時45分になってしまいました。

MRT(地下鉄)に台北車(立ヘンに占)から板南線の南港展覧館方面行きに乗車。善導寺、忠孝新生、忠孝復興、忠孝敦化と通過し次が國父紀念館。そこから徒歩10分ほどでMPCのある松山文創園区に到着します。
毎朝、ワーキングルームの場所取り(だいたい定位置は決まっている)をして、インフォメーションディスクで本日の試合会場とシャトルバスの時間を確認しています。
今日のサッカー女子準決勝の日本vs.南アフリカ戦の会場は、新竹第二運動場という場所にあるらしくバスで1時間20分ほどかかるようです。初めての会場なので、少し緊張します。

女子監督の望月監督のお話では、
「今回の女子はロシアとブラジルの2チームが頭一つ抜けています。ブラジルとはグループリーグで対戦しているので決勝まで当たりません。ブラジルとロシアが準決勝で対戦し、食い合ってくれればチャンスです」ということでしたが、希望とおりの展開になってきました。

午後3時45分MPC発
のバスに乗って、試合会場に向かいました。
1時間15分ほどで会場に到着。立派なスタジアムですが、アジア諸国のスタジアムにありがちな、記者席がド逆光。日が高いうちは暑くて取材するのが嫌になります。4時から地元(地主?)の中華台北とアイルランドの女子9~12位決定予備戦をやっていたのですが、とても見る気にはなりませんでした。エアコンの効いていたサブプレスセンターで作業をしていました(ボランティアの人たちは地主チームの応援に行っており部屋には誰もいません)。
中華台北の女子サッカーは、1980年代はアジア最強といわれ、日本はまったく太刀打ちできませんでした。30年経って立場は逆になってしまいましたが、昔日の栄光が再び取り戻せるようになれば、と祈っているスポーツ三昧です(中華台北は結局1-1のまま試合終了。PK方式の結果3-5でアイルランドが勝者扱いになりました)。

キックオフ56分前、スタートリストが配布されました。
日本女子学生代表のスターティングラインアップは、GK木付(早稲田大3年・日ノ本学園)。DF工藤(慶応義塾大2年・日テレメニーナ)、三浦(早稲田大3年・浦和レディース)、奥川(早稲田大4年・藤枝順心)、山川(日体大4年・聖和学園)。MF松原(早稲田大4年・大商学園)、水谷(筑波大3年・JFAアカデミー福島)のダブルボランチ、右翼が瀧澤(神奈川大3年・新潟レディースU-18)、左翼が山口(姫路独協大3年・神村学園)。FW中村(早稲田大4年・浦和レディース)、河野(早稲田大3年・藤枝順心)。中盤ボックスの4:4:2の布陣です。(カッコ内)は所属大学、学年、前所属チーム。
対する南アフリカの先発は、GKムぺタ。DFトララネ、ノヌチェケ、モゴロラ、レトソソ。MFマディバ、ビヤマ、セバチ、マガイア、ジャメ。FWクガトラナ。4:2;3;1の布陣です。

ここの競技場、選手名は普通ファミリーネームで呼ぶものですが、なんと全てファーストネームで呼びます。たとえば、日本女子代表のスタメンは、
「GKユカリ。DFマコ、サツキ、チサ、ユイ。MFアリサ、ミエ、ミズキ、チヒロ。FWミズキ、ジュリ」とコールされます。なにやらキャバクラにでも来た気分(不謹慎ですいません)。

現地時間午後7時30分、日本のキックオフで試合開始。
この両チーム、大会直前に練習試合をやっており1-1の引き分けでした。その際、日本は身体能力の高い南アフリカにそうとう苦労したそうです。望月監督は試合後、
「あの時、南アフリカと試合しておいて良かったです。選手たちがアジリティで劣っている分、チームワークやカバーリングで戦おうと奮起してくれました」と語っていました。
試合開始から、日本が主導権を握ります。南アフリカは個人技に走りすぎ、日本の術中にはまりました。
9分、ペナルティーアーク付近でフリーキックを得た日本。これを松原が直接ゴール、先制します。
日本は、このチャンスに畳み込みます。14分、水谷の蹴ったコーナーキックをゴール前の混戦で河野が粘り、こぼれたところを三浦が蹴りこみ2-0として試合の主導権を握ります。
この日の日本は、2トップの中村、河野が縦の関係に並ぶことが多く、ふだんの早稲田のチームでする時は河野が1トップ気味になるのですが、今日は中村が1トップに入り、ターゲットマンになることが多かったようです。河野はトップ下を自動車フロイントのワイパーの様に右に左に、上に下へと動き回り南アフリカDFを混乱に陥れました。こうした汚れ役ができるのも彼女の持ち味だと思います。
時おり、南アフリカは個人技でカウンターアタックを見せ、特に右サイドのクガトラナのスピードは代表クラスで、マークのサイドバックは苦労しました。右サイドのの工藤は、後半途中から左に回りましたが、完全にスピードで抜かれながら最後まで諦めずクロスをカット、ゴールキックにした場面がありましたが、こうした頑張りが南アフリカの闘争心を少しづつ削いでいきました。
前半は2-0で終了します。日本がリスタートからの2得点で上手くリードし、ディフェンスの頑張りで南アフリカを完封した展開でした。アディショナルタイム1分19秒、チャイ・サニット主審がハーフタイムを宣します。

後半、両チームとも同じメンバーでスタート。
前半は相手の良いところを消すことに腐心していた日本。2点のリードでは、セーフティーとはいえません。後半は攻勢に出ます。
南アフリカ、8分にフリーキックを直接狙いますが、クロスバーに跳ね返ります。ブラジル戦では不安定だったGK木付でしたが、今日は落ち着いたゴールキーピングを見せてくれました。
15分、ターンオーバーから素早く前線にボールを運ぶ中村キャプテン。混戦のこぼれ球を拾った山口がトゥーキックで素早くシュート。貴重な3点目をゲットしました。ここまでいぶし銀の仕事を見せてくれていながら、なかなかスポットライトが当たらなかった山口。やはり神様は見てくれているものです。
16分、瀧澤がシュート。惜しくも右に外れます。
19分、南アフリカは左サイドのモムトシェケがクロス、マガイアがヘディングシュートしますが木付きがキャッチ。
20分、右サイドの中村がクロス。中央の河野が飛び込むホットライン炸裂しましたが、わずかに合わず。ここで望月監督が動きます。MF瀧澤を熊谷に交代。
26分、左からのクロスを河野がポストに入り中村がシュート。南アフリカGKムぺタがパンチングでコーナーキックに逃れます。
31分、驚異の運動量を見せた河野を下げ大竹をピッチに送る望月監督。前の試合では、
「交代するとチームのバランスを崩すと思い選手交代をしなかった」と語っていましたが、今日は新手を繰り出します。
直後に、DF山川を松永に交代。松永を右サイドに入れ、右サイドの工藤を左に回します。工藤は器用な選手でボランチからセンターバックまでこなします。まさにポリバレント。
試合の後半の早い時点で、メディアオフィサーが
「試合後、誰にインタビューしたいですか?」とリクエストを取りにきます。今日も迷いました。結局、試合の勝利を決定つけた3点目のゴールを挙げた山口選手をリクエストしました。
39分、中村のスルーパスを受けた熊谷が、左から右に切れ込んできた山口に絶妙なタイミングでスルー。フリーになった山口が落ち着いてシュートを決めました。4-0。山口さんをリクエストして良かった。
41分、望月監督は最後の交代カードを切りました。MF松原を堀江に交代。堀江をFWに入れ、中村をボランチに下げます。
43分、中村がバイタルエリアからシュート。GKムぺタがセーブ。
アディショナルタイムは2分32秒。タイムアップを迎えました。

日本女子学生代表、これでメダルを確定しました。望月監督は前回3位で銅メダル、今回は銀メダル以上です。
試合後、望月監督は、
「ブラジルに1-3で負けた後、中村キャプテンを中心によくチームを立て直してくれました。今回は選手一人ひとりの意識が高くて上から言わなくてもやってくれます。だから朝の散歩もしていないし、プレーでも、こうしろという指示を出していません。指導者の立場だと、出しちゃった方が楽なんですが、我慢しています。結果として、選手たちに任した方がいい結果が出ると信じています。ここまで来たら金メダルを取って帰りたいと思います」と語りました。
中村キャプテンは、第2戦で負けた後の憔悴しきった表情とは雲泥の差。自信に満ち溢れた笑顔でした。河野選手が呼ぶように「みっちゃん」と愛称でよんでしまいました(なれなれしいおっさんと思われているでしょう)。
「南アフリカとは、大会前に練習試合をして身体的に私たちより数段勝っていると知っていたので、チーム全体でカバーしあって戦いました。全員でハードワークできたし、全員で勝ち取れた試合だったと思う。決勝では、ぜひブラジルにリベンジして金メダルを取りたい」と意気軒昂でした。
山口選手は、2得点に満足げ。
「1点目は混戦からトゥーキックで決めました。2-0ではセーフティーリードと言えなかったので3点目が決まって嬉しかった。4点目は熊谷さんからボールが来ると思ったので信じて走りこんでいました。良いタイミングでボールが来たのでシュートは難しくありませんでした。今日はゴールという形でチームに貢献できて良かったと思います」と語っていました。

ミックスゾーンからサブプレスセンターに戻ると、マッチレポートも出来ていました。ここの運営は完璧です。お弁当もいただいて午後10時10分発の313メディアシャトルでMPCに帰りました。

地下鉄に乗りホテルに帰ると日付が変わる直前でした。
今日も缶ビールで祝杯を上げました。

少しだけ酔っぱらって1時に就寝したスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
サッカー女子準決勝
日本女子学生代表 4-0 南アフリカ・ユニバーシアード代表(前半2-0)

[得点経過]
前半9分 FK松原S
前半14分 CK水谷→河野[×]→三浦S
後半15分 [×]山口S
後半39分 中村→熊谷→山口S

[選手交代]
後半20分 瀧澤→熊谷(早稲田大3年・十文字)
後半31分 河野→大竹(帝京平成大3年・日ノ本学園)
後半31分 山川→松永(日体大4年・修徳)
後半41分 松原→堀江(静岡産大2年・関志学園JAPANサッカーカレッジ)


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