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アイスホッケー関東大学選手権B C グループ4試合を取材。

ゴールデンウィークも残すところ2日。
明け方、すこし雨が降ったようですが、お天気は回復して良い1日でした。

今日はJリーグ開催日。柏レイソルやFC東京U-23の試合を見る選択肢もありましたが、アイスホッケー関東大学選手権のB・Cグループが開幕したので、その4試合を取材にDyDoアイスアリーナに向かいました。
Bグループは、ランキング17位の筑波(Div.Ⅱ3位)からランキング32位の東京学芸(Div.Ⅳ4位)まで。Cグループは、ランキング34位の東京理科(Div.Ⅳ6位)から下位のチーム6校で実施されます。
Bグループは、Aと同様にトーナメント戦(ノックアウトシステム)で敗者復活、順位決定戦を行い、優勝から13位までを決定。Cグループは、6チームを2グループに分けて1試合総当りのラウンドロビン(リーグ戦方式)を行い、他グループの同順位同士と順位戦を行います。

第1試合はBグループ1回戦、慶應義塾大学医学部vs.一橋大学戦。
メンバー表を見てびっくりしました。
日本オリンピックアカデミーでお世話になっている服部光男先生(ドーピングの権威。慶應医学部アイスホッケー部OB)のご紹介で、慶應医学部の試合は昔からフォローしています。かつてDiv.Ⅱに昇格した際には祝賀パティーまでお招きしていただいたこともありました。その慶應医学部のアイスホッケー部のオールメンバーが規定ギリギリの8名しかいないのです。
一方の一橋は、オールメンバー22人の充実振り。1年生を含めず28人も登録可能とか。慶應医学部は10人とか。ランクは一橋24位、慶應医学部25位と1位違いですが、これでは勝負になりません。
ご存知の通り、アイスホッケーは22人(FW3人、DF2人の4セットと2人のGK)でやるスポーツ。約30秒から1分くらいで選手交代をしていくスポーツですから、8人と22人が試合をすれば多勢に不勢、8人では勝てるわけがありません。その通りの展開になりました。
慶應医学部のスターティングラインアップは。GK早川(海城6)。DF金子(東京学芸大付2)、殿村(慶應6)。FW速水(麻布2)、楢葉(慶應2)、川村(筑波大付2)。ベンチにはGK大橋(慶應2)、FW牛田(プログラムに記載なし)しか居ません。
一方の一橋の先発は、GK東島(久留米大付設4)。DF三星(小石川3)、芦沢(立川4)。FW山田(The Angro-American school of Moscow 4)、金沢(八戸4)、小矢沢(長野3)。東北や北信越の秀才は経験者かもしれませんが、ほとんどは大学からアイスホッケーを始めた選手たちです。
慶應医学部の選手は、ほとんどが大学からスケートを履いた選手だそうです(服部先生談)。まれに岩見卓郎などという逸材もいました(彼は体育会のアイスホッケー部から誘われたこともあったそうです)が、ほとんどが初心者。両チームとも選手の素材は変わりません。
試合は、予想の展開通りになりました。
3分33秒、金沢、山田のダブルアシストで小矢沢のゴールで一橋が先制。
6分59秒には小矢沢のパスを受けた芦澤がゴール、0-2。
9分41秒には、水野(厚木4)のアシストで草野(ICU 4)がゴール、0-3。
14分57秒には金浜が右60度からスラップショット、0-4。
最初の15分間のシュート数は1-21と一橋が圧倒しました。シュート数でも分かる通り、慶應医学部はパックを奪って敵陣に入っても、選手交代する選手もいませんし、疲れてくるとアイスィングで逃げるしかありません。ほとんどノーチャンスです。
5分間の整氷インターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
4分32秒、三星のパスを受けた尾沼(川越東3)がゴール。0-5。
5分13秒、水野のアシストで金浜がゴール、0-6。
慶應医学部は、あまりの不甲斐なさからか、ここでタイムアウトではなく円陣を組んで守りの再確認をします。気合を入れなおしたのか?
しかし、一橋の攻勢は緩みません。6分2秒、市原(桐光学園3)、小堀(日比谷4)のダブルアシストで川村(海城4)がゴール、0-7。
14分7秒には、小矢沢のパスを受けた金浜がシュート、0-8。
ここで第2ピリオッド終了。シュート数は1-21と一方的です。
12分間の整氷インターバルの後、第3ピリオッド開始。
4セット回しの一橋は元気です。一方の慶應医学部の蓄積疲労は濃い。
5分4秒、金浜、山田と繋いで小矢沢がシュート、0-9。
7分48秒には山田が右45度から強烈なシュート、0-10。慶應医学部にとっては屈辱の促進ルール(10点差がつくと大会規定にのっとりゴール直後、ペナルティー直後以外は時計が止まらなくなる)に入ります、
10分48秒、ようやく慶應医学部が反撃。自陣から殿村がドリブルで抜け出し左サイドから中央に切れ込みシュート。ようやく一矢を報いました。1-10。
しかし、一橋は攻撃の手を緩めず12分17秒、大隈(Kanton school Zurich Nord 4)のアシストで水野がゴール、1-11として試合を閉めました。
総シュート数は4-58。一橋、総合力の勝利でした。
慶應医学部、まずは新人を多く勧誘して、この夏で鍛え上げ、なんとか秋のシーズンでは捲土重来してほしいものです。そのノウハウは慶應医学部のアイスホッケー部は持っているし、優秀なOBも多いはず。彼らの復活をかつ目して待ちたいと思います。

第2試合は、ランク21位の明治学院vs.28位の日本医科の対戦。オールメンバーは共に11人。ランキング通りの結果になるかと思っていたら、番狂わせが生まれました。それだから学生スポーツは面白い。醍醐味です。
明治学院の先発は、GK藤巻(東京都市大付2)。DF大桃(鎌倉学園4)、富永(逗子開成3)。FW鹿野(芝3)、馬場(関東学院3)、菊池(多賀城3)。
対する日本医科のスタメンは、GK荒井(青山学院2)。DF西川(本郷4)、横田(慶應5)。FW中川(海城5)、弓立(東邦大東邦5)、安野(桐蔭6)。
互角の展開が続きました。ランキングでは少し下ですが、医科系大学はサムス杯とか東医体など総合大学にクローズドの大会があり、昨年末以来公式戦から遠ざかっている明治学院に対して実践経験があります。
日本医科はは7分21秒に横田がノーアシストでゴール、先制します。
明治学院にも2回パワープレーのチャンスがありましたが生かせません。シュート数は13-3と大きく明治学院がリードしました。日本医科の健闘が目立ちました。
5分間の整氷無しインターバルを挟んで第2ピリオッドの15分間が開始。
2分3秒、日本医科の岡崎(北嶺3)がペナルティー、このパワープレーのチャンスを生かし、ようやく2分21秒に明治学院が富永のアシストで中田がゴール。試合を振り出しに戻します。
5分8秒、日本医科の横田がスラッシングの反則で2分間退場。パワープレーの攻勢に出る明治学院に対して、日本医科は6分23秒にタイムアウトを取り、なんとかショートハンドを耐えました。
8分34秒、今度は明治学院の中田がチャージングの反則でショートハンドに。ところが9分30秒、パワープレーで前がかりになった日本医科の隙を突いた明治学院、カウンターアタックから馬場がゴール。2-1と試合をひっくり返します。キルプレーの見事なゴールでした。
このまま第2ピリオッドは終了。シュート数は13-7。あきらかに明治学院が試合の主導権を握るかに見えた展開でした。
12分間の整氷インターバルで何があったのか?
第3ピリオッドのフェースオフから日本医科は集中力を見せます。中川のアシストで安野がゴール。日本医科がワンチャンスを生かして再び2-2、試合を振り出しに戻しました。
1分31秒、日本医科は加藤(城西川越3)がホールディングの反則で2分間退場。明治学院は再びリードするチャンスでしたが、パワーゴールは生まれず。
5分54秒、今度は明治学院の中田がフッキングの反則で2分間退場。まさにピンチの裏にはチャンスありです。
パワープレーが始まってから僅か6秒。日本医科は安野のパスを受けた西川がシュート。勝ち越しの3点目を挙げました。
10分18秒、明治学院は反撃するためにタイムアウトを取りますが薬石効無し。そのまま日本医科が2-3で逃げ切りジャイアントキリングを達成しました。
総シュート数は42-15。そしてファイナルスコアは2-3。学生アイスホッケーは、これだから面白い。明治学院も実力的には完全に勝っていました。今後の巻き返しを期待したいものです。

第3試合は、ランク32位の東京学芸vs.ランク20位の東京の対戦。ともに伝統ある国立学校法人の名門です。東京はGK2人の4セット回しオールメンバー22人の充実した戦力。一方の東京学芸はGK2人、FW3セット回し、DFは5人回しという布陣。ランク的にも東京が大差を付けるかと思われましたが、この試合も好試合になりました。
東京学芸のスタメンは、GK河野(啓明4)。DF小林(武蔵野北4)、菅原(盛岡中央3)。FW増浪(熊本第二3)、中村(桑名4)、木村(北野3)。
対する東京の先発は、GK桜木(淳心学院3)。DF大辻(麻布4)、久禮(東大寺学園3)。FW清水(県立船橋3)、櫻井(攻玉社3)、興石(駒場東邦4)。
開始2分41秒、東京は伊藤のアシストで佐藤(聖光学院3)がゴール。幸先よいゴールに大差が付くかと思われましたが、東京学芸が踏ん張ります。
8分36秒、東京の伊藤(聖光学院3)がインターフェアランスの反則で2分間退場。しかし東京学芸は同点に追いつくパワープレーのチャンスを生かせません。
最初の15分間はシュート数は8-5と東京学芸がリードしました。
5分間の整氷なしインターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
恐ろしくディフェンシブな展開になりました。ゴール無し、ペナルティーなしの15分間。まったくの膠着状態になりました。シュート数も4-2と低調でした。
12分間の整氷インターバルの後、第3ピリオッド開始。
次の1点が勝負の明暗を分けることは自明の理でした。
1分37秒、東京学芸の藤村(宗像3)がチャージングの反則で2分間退場。東京はパワープレーのチャンスでしたが、東京学芸はショートハンドを耐えました。
10分29秒、東京学芸がタイムアウトを取り、最後の反撃のチャンスを窺います。
しかし、東京は13分13秒に東京学芸のGK河野とDFが交錯、守備が乱れたところを清水が興石にパス。興石が落ち着いてパックを東京学芸ゴールに流し込みました。0-2。
残り13秒、東京学芸はGK河野を氷上から上げ乾坤一擲の6人攻撃に出ます。残り7秒には東京の伊藤がペナルティーボックスに入り6 on 4になりますが、時間がありませんでした。
そのままタイムアップのブザーがなりました。
ファイナルスコア0-2。総シュート数は17-15と2本東京学芸が上回りました。東京は、まさに薄氷の勝利。東京学芸も新人の勧誘に励み、秋までに鍛えてオールメンバー22人を揃えれば面白いチームになると思います。東京は各選手がレベルアップしチーム力を高めれば、本来の力を発揮できるようになると思います。
両チームの向上を期待したいと思います。

第4試合は、Cグループの開幕戦。Cグループは3チームづつの2つグループがリーグ戦を行い、各グループの同順位同士で順位決定戦を行う方式です。
今日の試合はCグループの第2リーグ、ランク35位の学習院vs.43位の東京慈恵会医科の対戦です。
学習院は、東京や東京学芸に劣らず伝統校ですが、一昨年まで部員不足と経験者不足でDiv.Ⅴにまで落ち込みました。しかし、熱心なリクルート活動で部員数も増えオールメンバー18人となりました。1年生の新人も13人ほどがベンチ横にADカードをぶら下げて整列していました。秋のシーズンが楽しみです。
今日の対戦相手のランク43位の東京慈恵会医科も毎年頑張っているチーム。開幕戦としては楽しみな一戦になりました。
じつは4月あたまに今季のプログラムを見たとき、学習院にはエース湯浅凱人(光泉2)の名前がありませんでした。彼は前年度のゴールすべてに絡むような選手だったので、留学してしまったのか、辞めてしまったのか、大変心配していたのですが、今日のメンバー表には、ちゃんと掲載されていました。まあ、安心した次第です。どんな事情でプログラムに名前が掲載されなかったのかは分かりませんが……。
試合は、その湯浅選手の一人舞台でした。
開始早々の35秒、早くも湯浅が個人技で慈恵会医科ディフェンスを突破、先制ゴールを挙げます。
しばらく膠着状態が続きましたが、6分46秒に湯浅が右サイドから慈恵会医科陣に侵入、切れ込んでシュート、2-0。
畳み込むように7分8秒、湯浅がゴール。早くもハットトリック達成。3-0。
その後、学習院の大熊(学習院2)、長野(学習院2)が相次いでペナルティーボックスに入った学習院はショートハンドになり追加点は奪えず。第1ピリオッドは終了します。シュート数は5-2と意外に拮抗していました。
5分間の整氷無しインターバルを挟んで第2ピリオッド開始。
1分23秒のショートハンドでスタートした学習院でしたが、29秒に敵陣でパックをスチールした湯浅がドリブルでそのまま持ち込みゴール。4-0。
1分23秒にも再び湯浅がゴール、5-0。
ようやく5 on 5になったと思いきや、1分48秒には学習院の山下(学習院2)が再びチャージングで2分間退場。ここで再びショートハンドの学習院がゴールを挙げてしまいます。
2分45秒、湯浅が個人技で持って入りシュート、慈恵会医科GK山﨑がセーブしますがリバウンドを湯浅がシュート、6-0。
10分35秒には右60度遠目から湯浅がスラップショット、ものの見事に決まります。7-0。
第2ピリオッドのシュート数は12-5。
12分間の整氷インターバルの後、第3ピリオッド開始。
なんとか1ゴールを返したい慈恵会医科でしたが、第3ピリオッド先制したのも学習院のエース湯浅でした。51秒、讃岐のパスを受けて湯浅がゴール、8-0。
しばらく試合は膠着状態が続きましたが、再び学習院は覚醒します。
9分7秒、湯浅がノーアシストでゴール、9-0。
11分46秒には中央をドリブルで突進した湯浅がスティングでパックをこねて左右に揺さぶりGKを翻弄して最後はリバースシュートで山﨑のタイミングを狂わしゴール、10-0。大会規定に則り促進ルールに入ります。
12分33秒、慈恵会医科の寺尾がインターフェアランスの反則で2分間退場。
14分13秒、パワープレーを利して学習院は湯浅がドリブルで中央突破、そのままゴール、11-0。
試合は、そのままタイムアップを迎えます。ファイナルスコア11-0。総シュート数は28-9。学習院のゴールはすべて湯浅のものでした。
やはり湯浅クラスの選手が一人いるだけでDiv.Ⅴではこうなります。彼を止められる選手はいるのか?
チームディフェンスでなんとかするのが学生スポーツ。対戦チームの工夫を期待したいものです。

8時すぎに帰宅。
気温15度、湿度60%のリンクサイドで8時間。堪えますね。
そんなスポーツ三昧でした。
<了>

[結果]
Bグループ
慶應義塾医学部 1-11 一橋(0-4,0-4、1-3)
明治学院 2-3 日本医科(0-1,2-0,0-2)
東京学芸 0-2 東京(0-1,0-0,0-1)
Cグループ
学習院 11-0 東京慈恵会医科(3-0,4-0、4-0)


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